日本人国内旅行消費額は1.8兆円、1-3月期よりも増加／観光庁『旅行・観光消費動向調査 2021年4月-6月期（速報）』

日本人国内旅行消費額は1兆8,091億円、前年同期比80.1％増

観光庁は8月18日『旅行・観光消費動向調査 2021年4月-6月期（速報）』を発表しました。

観光庁が同調査の中で明らかにした「日本人国内旅行消費額の推移」を確認すると、2021年4月-6月期の日本人国内旅行消費額（速報）は1兆8,091億円で、2019年同期比では69.8％減少、前年同期比では80.1％増加していることが分かります。

また、2021年4月-6月期の日本人国内旅行消費額のうち、宿泊旅行消費額が1兆2,783億円で、2019年同期比では71.9％の減少、前年同期比では90.7％増加となり、日帰り旅行消費額は5,308億円で、2019年同期比では63.2％の減少、前年同期比では58.8％増加しました。

前期の2021年1−3月期は前年同期比-50.7%となっています。前年が感染症流行初期を含む数字であるため、落ち込みが際立つ結果になったといえるでしょう。

また今期の前年同期比は、前年同期の消費額がきわだって小さかったため80.1％増となっています。

2021年に入って以降の2期（1-3月期と4-6月期）を比べると、消費額は数千億円増加しており、関連事業者が市場環境を見ながら善処していることがうかがえます。

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同調査で、「2021年4月-6月期の日本人国内旅行の1人1回当たり旅行支出（旅行単価）（速報）」を見ると、2019年同期比で21.5％減少、前年同期比で5.3％増加の28,666円／人となっていることが分かりました。

また宿泊、日帰りに分類した場合の1人1回当たりの旅行支出は、宿泊旅行が2019年同期比で23.7％減少、前年同期比1.0％減少の41,542円／人、日帰り旅行が2019年同期比8.4％減少、前年同期比2.9％増加の16,414円／人となっています。

感染症の流行で遠出がはばかられ、日帰り旅行が支持されていることが背景にあるのかもしれません。

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