
スーパーマーケットのGoogleビジネスプロフィール活用【エキスパートに聞く!業種別GBP活用講座 vol.12】
記事概要
公開日 | 2022年11月14日 |
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編集日 | 2025年1月24日 |
カテゴリ |
目次
各業種におけるGoogleビジネスプロフィール(Googleマイビジネス)の活用方法について、エキスパートの永山卓也氏とざっくばらんに語る連載企画「エキスパートに聞く!業種別GBP活用講座」。
今回は、スーパーマーケットのGoogleビジネスプロフィール活用について伺います!
<プロフィール>
永山 卓也 - Googleビジネスプロフィール(Googleマイビジネス) ダイアモンドプロダクトエキスパート/「口コミコム 」テクニカルアドバイザー&「訪日ラボ」アドバイザー
ローカルビジネスコンサルティング、店舗マネジメント業を行い、 デジタル、アナログ両面で小売・飲食・宿泊業、観光業に豊富な経験。各都道府県の地方自治体、地域団体などを中心にセミナー、講演実績多数。観光庁 インバウンドの地方誘客促進のための専門家。Googleビジネスプロフィール(Googleマイビジネス)ダイアモンドプロダクトエキスパート。Google Maps, Google広告プロダクトエキスパート。東京観光財団 観光おもてなしアドバイザー。京都府観光連盟 観光アドバイザー。
株式会社movが運営するお客様の声のDXサービス「口コミコム 」テクニカルアドバイザー&インバウンド業界最大級メディア「訪日ラボ」アドバイザー。
石橋 美奈子 - 株式会社mov マーケティング部 編集部
自称「Googleビジネスプロフィールの記事を日本一書いている人」。
Googleビジネスプロフィールダイアモンドプロダクトエキスパート永山卓也氏と、Googleビジネスプロフィールに関する100本以上の記事を作成。累計200本以上ものローカルSEO・MEO、口コミ対策関連の記事の執筆・編集を手掛ける。
スーパーマーケットのGoogleビジネスプロフィール活用
石橋:
今回は「スーパーマーケットのGoogleビジネスプロフィール活用」について伺いたいと思います。よろしくお願いいたします!
永山:
よろしくお願いします!
石橋:
本題に入る前に、一つ気になっていることがあるのですが…。
そもそも、スーパーマーケットって、住んでいる場所に近いお店に習慣的に行くことが多いじゃないですか。
なので「スーパーマーケットを検索で探して行く」という検索行動がそこまで多いとは思えないのですが、スーパーマーケットでもGoogleビジネスプロフィール活用は集客施策として有効なものなんでしょうか。
永山:
いや、実はそうじゃないんですよ!
今まで僕が関わっていて計測しているスーパーマーケットのデータを見ると、非常に多く検索されているんですよ。
試しにGoogleマップで「スーパーマーケット」と検索してみてください。口コミが結構入ってるのがわかりますよね。
石橋:
あれっ、本当ですね!
永山:
そうなんですよ。「実はスーパーマーケットはGoogleでよく検索されている」ということが、このことからもわかるんじゃないかと思います。
特に人口流動が激しい地域や人口が多いエリアでは、スーパーの間接検索数(店舗名ではなく「スーパーマーケット+地名」のように一般的な語句で検索された数)が多くなります。
こういった検索者に、有益な情報を発信することは非常に有効です。
石橋:
スーパーマーケットでもGoogleビジネスプロフィール活用は有効な施策なんですね!
ちょっと意外でした。
ポイント1: スーパーマーケットはよく検索されていて、口コミも多く入っている場合が多い! |
スーパーマーケットでやるべきGoogleビジネスプロフィール投稿とは?
石橋:
では、スーパーマーケットでのGoogleビジネスプロフィール活用はどういったことをやっていけばいいのでしょうか?
永山:
検索されているからこそ、投稿したらそれなりに見てもらえるんですよね。なので、ぜひGoogleビジネスプロフィールでの投稿をやってほしいですね。
ただ、どの業種でもそうですがGoogleビジネスプロフィール投稿のために新たにコンテンツを作るのは大変だと感じる方もいらっしゃるでしょう。
そこでオススメなのが、既存コンテンツの活用です。
石橋:
既存コンテンツの活用…?
永山:
はい。例えばスーパーマーケットだったら、「チラシ」は絶対に定期的に作成しますよね。PDFなど、デジタル版のチラシがあるなら、それをそのまま載せてしまえばいいんです。ないなら写真を撮って載せるだけでも、載っていないより効果的です。
石橋:
なるほど!
例えば電子チラシサービスの「Shufoo!」だと、Googleビジネスプロフィールにデジタルチラシを自動で連携する機能もあるみたいです(参照)。そういった便利なツールも活用すれば、一つのコンテンツをさまざまなところに出していくことができますね。
永山:
そうですね。Shufoo!のようなデジタルアプリを使ってチラシを見る層と、Googleビジネスプロフィールを使ってスーパーマーケットを探す層は異なるでしょう。それこそ、新聞の折込チラシを見る層とも異なるはずですよね。
同じコンテンツを複数の媒体に載せるというのは非常に重要なんです。
ポイント2: スーパーマーケットのチラシはGoogleビジネスプロフィールにも載せよう。 1つのコンテンツを複数の媒体に載せることで、さまざまな層に見てもらえる! |
スーパーマーケットのキーワード対策とは?
石橋:
今おっしゃった「チラシを載せる」という手法、PDFや写真を載せるとなると、Googleには認識してもらえないですよね。
つまり関連付けたり関連性を高めたりする「キーワード対策」としては、別途対策が必要になると思うのですが、どういった対策が効果的でしょうか?
永山:
そうですね。まず、あんまり効果がないかなと思うのが、単体の「商品」に言及することですね。
例えばGoogleマップで「にんじん」とか検索したりしないですよね。
石橋:
確かに…(笑)
でも、スーパーマーケットの宣伝だと商品に言及せざるを得ないと思うのですが、どうやって発信していけばいいのでしょうか?
永山:
例外的に個々の商品でも効果が高いのが、季節モノです。
例えば土用の丑の日の「うなぎ」や、年末の「クリスマスケーキ」「クリスマス チキン」「お歳暮」「おせち」なんかが当てはまります。
僕は岡山に住んでいるんですが、フルーツが有名なので「桃」「ぶどう」などはシーズンになると非常に検索されやすくなります。
石橋:
確かに、一個一個の商品を関連付けていこうとすると果てしないですが、季節の目玉商品を関連付けようという施策であれば、多少絞りながらやっていけそうですね。
永山:
はい。
ちなみに「うなぎ」はうなぎを提供している飲食店、「クリスマスケーキ」はケーキ屋が競合となりますが、スーパーマーケットはこのあたりが引っかかっていないことが多いんですよ。
案外この辺がポイントだったりしますね。
石橋:
なるほど!
永山:
ただ注意点として、店舗とキーワードとが関連付けられるには時間がかかるので、少し早めに発信を始めないといけませんね。
あとキーワード対策としては、スーパーの売りや、そのスーパーが位置しているエリアにもよって変わります。
通常の売り場ではなく別でパンを焼いて売っているようなパン屋が併設されていたりとか、魚をおろして売ってくれる魚屋があったりするスーパーもありますよね。あとは産直、直売をやっているお店とか。
あるいは、名産のものの数字は大きく伸びやすいので、例えば海のそばだったら魚とか。さっき言及した「桃」「ぶどう」なんかもそうですね。
仮にチェーン店でも個々の地域にフィットさせないといけない部分もあるので、各店舗の強みとなりそうなものは本社でも運用する側でも把握しておいたほうがいいですね。
店舗が持つ魅力をざっと書き出してみて、それをインサイトの「検索クエリ」と比較してみると、今やるべきキーワード対策がわかるでしょう。
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永山:
今回はここまでです。石橋さん、いかがでした?
石橋:
そもそもスーパーマーケットでもGoogleビジネスプロフィール活用は有効なのだろうか、という疑問から始まったので、結構新鮮な話題も多くて面白かったです。
永山:
そうですね。スーパーマーケットの施策としては、まず既存コンテンツを活用してチラシだけやっておくパターンと、もう一個攻めて各店舗・地域の強みとなる商材を取りにいくパターンがある、ということですね。
Googleビジネスプロフィール活用にかけられる作業コストと相談して実施すると良いでしょう。
石橋:
なるほど!
今回も勉強になりました。次回もよろしくお願いします!

口コミアカデミー編集部
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