入力した質問に対し、対話形式で回答してくれるチャットAIサービス。まるで人間が返信してくれているような、自然な回答が話題を呼んでいます。
そんなチャットAIのひとつであるGoogleの「Bard」が、位置情報をもとに回答できる機能を追加しました。これにより、例えば「近くのおすすめ焼肉店」などと入力すると、より関連性の高い回答が正確に表示されるようになっています。
この記事では、アップデートの内容を画像を用いて紹介します。
Googleの「Bard」、位置情報を踏まえて回答できるようにアップデート
Googleの「Bard」とは、AI(人工知能)を用いたチャットサービスです。「ChatGPT」などと"競合"するサービスとして、その進化が注目を集めています。
そんな中で6月1日、Bardが「位置情報の取得」機能を追加しました。これにより、ユーザーからの質問に対してより関連性の高い回答ができるようになったとしています。
「近くのおすすめ焼肉」を質問してみた
たとえば位置情報を取得し、「近くのおすすめ焼肉」と検索した場合、いくつかのおすすめの焼肉店とともにまとめの文章が表示されました。
位置情報は「大阪府大阪市」だけでなく、地名まで含めた詳細な位置情報が記載されています。
位置情報を取得していない場合、ざっくりとした範囲をもとに回答されるようです。
たとえば、現在地を「東京都」と広い範囲で認識し、東京都付近でおすすめの焼肉店がいくつかリストアップされました。
情報の出処については、位置情報をONにした状態の場合、Googleマップ上の情報からピックアップしているようです*。位置情報を取得していない場合の情報は、食べログ評価や平均予算なども表示されていることから、ネット上のWebページから取っていると考えられます。
* 表示された店舗の名称から判断したもので、それ以外の情報も参照している可能性があります
情報の正確性では、ChatGPTの場合は存在しないお店をおすすめしてくる場合もありましたが、Bardで何度か検索してみたところ、きちんと「存在するお店」を表示してくれました。情報を"生成"しているという性質上、全てが合っているとは限らないのですが、Googleマップの情報なども利用して、ChatGPTよりも正確にお店の情報を提供しているという印象です。
今後はユーザーからのフィードバックももとに、さらに回答結果が改善されていくと予想されます。GoogleマップやGoogle検索と同様、Bardもローカル情報を検索するのに使われるようになるかもしれません。
<参照>
Google:試験運用版の最新情報(※2023 年 6 月 1 日の情報)
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