PayPayピックアップとは?事前注文サービス・店舗にもメリット・登録方法と費用

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新型コロナウイルスの影響を受け、多くの飲食店テイクアウトデリバリーを開始しています。

そのためPayPayなどの決済サービスRettyなどのグルメサイトテイクアウトデリバリーの注文サービスを新たに始めています。

本記事では、QRコード決済の中でも利用者の多いPayPay」の新サービスPayPayピックアップ」について詳しく紹介します。

※2021年5月27日追記:PayPayはこれまで決済システム利用料について、無料で店舗サービスを提供していましたが、2021年10月1日より有料になります。利用料率は8月31日に発表される予定です。

事前注文サービスPayPayピックアップとは

PayPayピックアップとは、スマホ決済サービスPayPayが提供しているテイクアウト注文の機能で、PayPayからテイクアウトの注文と精算が同時に行える新機能です。

2020年6月から全国で順次サービスの提供を開始しており、新型コロナウイルスの影響でテイクアウトの利用が高まる中、注目を集めているサービスの1つです。

便利?それとも不安?「モバイル決済」の利用者と意向者は前年より増加傾向

スマホ決済利用者は全体の4割強マイボイスコム株式会社は、「モバイル決済」に関するインターネット調査を実施しました。3月9日の発表によると、直近1年間でスマホ決済を利用した人は4割を超え、2019年より大きく増加したと報告しています。▲[「代金支払い時に、スマホ決済アプリ・サービスを利用したいと思いますか?」に対する回答の結果]:マイボイスコム株式会社のプレスリリース(PRTIMES)4回目となる同調査は、10,211件の回答を集計しています。直近1年間で、スマホ決済アプリ・サービスを利用し...

PayPayピックアップ4つのメリット

ユーザーにとっても店側にとってもメリットの多いPayPayピックアップですが、加盟する店舗側の主なメリットとして次の4つが挙げられます。

メリット1. 集客・売上アップが期待できる

PayPayは2020年7月時点で全国3,000万人以上のユーザーを保有しており、PayPayピックアップに加盟してPayPayユーザーに店の存在をアピールできることで、集客・売上アップが期待できます。

メリット2. 低コストで簡単に導入できる

加盟に際して専用端末は不要で、タブレットやスマホがあれば専用アプリからメニューなどを登録するだけで簡単に導入できます。

メリット3. 代金未回収のリスクを回避できる

オーダーした人が商品の引渡準備完了通知を受信してから1時間以内に受け取りを完了しない場合でも、引渡準備完了通知を受信して6時間が経過するとアプリで商品代金の支払いが完了するので、代金未回収のリスクを回避できます。

メリット4. 事前注文で無駄なく受注できる

事前注文方式なので、来店時に待たせすることなく商品を受け渡しできます。また来店してからメニューを見てオーダーする場合には商品説明といった接客が必要になりますが、そうした手間も省けます。

PayPayが目指す「スーパーアプリ」とは

ソフトバンクは2019年11月5日に、最新の四半期決算の説明会を開催し、その中で「スマホ決済」のサービスで注目を集める子会社「PayPay」の状況についても発表しています。スマホ決済サービスPayPayの累計登録者数は5日時点で1,920万人を突破しています。また、PayPayの「スーパーアプリ」化を目指す方針についても言及がありました。スーパーアプリは、人々の生活を大きく変えるものとして世界で注目の高まっている概念です。インバウンド業界でもスーパーアプリとどのようにサービスを連携させられ...

PayPayピックアップの申し込み方法

PayPayでは2019年7月より、加盟店向け決済管理ツールPayPay for Business」アプリをリリースしています。PayPayピックアップへの店舗登録も、このアプリを通じて行います。

登録の際には、PayPay for Businessの「ピックアップ」メニューより、「事業者情報の登録」「店舗ごとの書類登録」が必要です。

ただし事業形態などによって申し込み時の入力内容や提出書類が異なるため、事前に専用サイトなどで必要な書類確認が必要です。

また登録申請後にはPayPay側の審査があり、それを通過しなければ加盟できません。

登録作業は、法人の場合も個人事業主の場合も登録方法に大きな違いはありませんが、事前に準備する書類が異なるので注意が必要です。

申し込み時に必要な提出書類(法人の場合)

  • 発行から3か月以内の事項全部証明(事業者情報登録時)
  • 飲食店営業・喫茶店営業・食料品等販売業の許可証のいずれか1点で、いずれも有効期限の残りが2か月以上のもの(店舗ごとの書類登録時)

また、酒類のテイクアウトを実施する場合には、一般酒類小売業の免許証(酒類販売)も必要になります。

申し込み時に必要な提出書類について(個人事業主の場合)

  • 飲食店営業、喫茶店営業、食料品等販売業の許可証のいずれか1点で、有効期限まで残りが2か月以上のもの。

また法人の場合と同様に、酒類のテイクアウトを実施する場合には、一般酒類小売業の免許証(酒類販売)も必要になります。

法人・個人事業主いずれの場合も、実際の登録時には原本を撮影した画像が必要です。画像のファイル形式はjpg、png、PDFで、サイズは4MBまでに収まるようにリサイズしてください。

PayPayピックアップの申し込み手順

  1. PayPay for Businessにログインし、「ピックアップ」メニューを選択
  2. PayPayピックアップ申込フォーム画面が出るので、代表者氏名(カナ)、代表者生年月日、登録済みのメールアドレスを入力し、「申込を開始する」を選択
  3. 申込フォーム画面が出て、登録までのステップが書かれているので、確認後に「次へ進む」をタップ
  4. 事業者情報の登録状況を確認し、未登録の場合には登録作業を行う
  5. 加盟店情報(代表者/責任者名・電話番号)を登録する
  6. 登記住所を登録する
  7. PayPayピックアップ販促物の送付先を選択する
  8. 規約を確認して同意する
  9. 履歴事項全部証明書の画像をアップロード
  10. 店舗ごとの書類登録と、必要書類の画像をアップロードする

その後審査結果通知がきて、審査に通過していればPayPayピックアップに正式に登録されます。

PayPayピックアップのサービス開始にかかる費用

PayPayピックアップの気になる登録料ですが、「加盟店向けPayPayピックアップデビューキャンペーン」期間中とそれ以降で異なります。

導入キャンペーン期間中(2020年6〜8月利用分)は利用料0%、プラットフォーム利用料0円と実質無料で利用できます。

このキャンペーンが終了する2020年9月以降の利用分については、利用料として取引金額の8.00%プラットフォーム利用料として1店舗480円がかかるようになる予定です。

これはあくまで2020年8月現在の状況なので、9月以降の詳しい利用料については必ず公式サイトなどで確認が必要です。

現在の対象店舗

2020年5月18日から、ウェンディーズファーストキッチンの関東・関西の54店舗で、先行してPayPayピックアップのサービスを開始しています。

5月1日から登録申し込みを開始し、28日には登録申請が2,000件を突破したことから、今後の利用拡大が期待されています。

対象店舗は、PayPayアプリからピックアップ対象店舗の検索が可能です。さらに加盟店では、店頭にPayPayピックアップステッカーが掲示されます。

PayPayピックアップの機能

PayPayピックアップの機能について解説します。

注文を拒否する事ができる

PayPayピックアップには注文拒否の機能があり、店内飲食が混雑しているなど、テイクアウトオーダーに対応しきれない場合に活用すると良いでしょう。

通常注文が入ると30分以内に注文承諾の通知をしますが、その際に注文拒否の選択が可能です。さらに拒否の際には、任意のコメントを通知することもできます。

休業の際はPayPayピックアップも休業状態にできる

PayPayピックアップの受け付け状態を「閉店」にすることで、店舗休業時には受付の一時停止が可能です。

メニュー情報の追加修正が可能

メニューの変更や金額に変更が生じた場合、追加修正が可能です。ただしその場合、所定の審査を経て公開となります。

取引後の返金が可能

万が一、引き渡した商品に何らかの問題が発生した場合、店舗と顧客との間の合意により返金処理が可能です。

PayPayによるキャンペーン、プラットフォーム連携で販売機会が拡大

利用が始まったばかりのPayPayピックアップですが、現在各種キャンペーンやInstagramといったプラットフォームとの連携などで販売機会の拡大を行なっており、今後さらなる販促効果が見込まれています。

主な動きには、次のようなものがあります。

Instagramと連携

PayPayピックアップはインスタグラムと連携し、2020年7月16日よりインスタグラム上の「料理を注文機能を活用してインスタグラム上からPayPayピックアップサービスを利用できるサービスの提供を開始しました。

この機能を活用すると、PayPayピックアップの加盟店は自店舗のインスタグラムのプロフィール画面に「PayPayピックアップ」のストアページに飛べるアクションボタンを設置することが可能となります。

さらにインスタグラムのストーリーに投稿した画像や動画に対し「料理を注文」スタンプを貼り、ユーザーがこれをタップすると加盟店が設定したPayPayピックアップのストアページが表示され、そのまま商品の注文ができます。

PayPayピックアップデビューキャンペーン

PayPayピックアップでは、全国を対象にPayPayピックアップデビューキャンペーン」を2020年8月17日〜9月30日まで実施予定です。

これはPayPayピックアップを利用すると、支払い金額の20%(ソフトバンクまたはワイモバイルのスマートフォンユーザー、Yahoo!プレミアム会員は最大30%)のPayPayボーナス(付与上限:500円相当/回、5,000円相当/期間)が戻ってくるキャンペーンです。

さらにこのキャンペーンは、PayPayが8月3日〜31日まで実施を予定している「まちのお店でペイペイジャンボ」との併用が可能です。

同キャンペーンは対象店舗PayPayを使って支払いをすると、抽選で決済金額の最大10倍のPayPayボーナス(付与上限:10万円相当/回および期間)が戻ってきます。

PayPayピックアップ活用で店内飲食以外の収益源を確保

新型コロナウイルスにより緊急事態宣言が出され、多くの店舗が休業を余儀なくされました。

さらに宣言解除後も感染の再拡大の影響で客足が戻らない状況の中、東京、大阪といった感染拡大が著しい地域では、飲食店の営業時間の短縮が求められる状況になっています。

しかし店舗では、ソーシャルディスタンス確保のために座席数が減らされていることもあり、売り上げ確保のためには店舗以外の販路拡大が必須の時代となっています。

PayPayピックアップなど、大手企業が提供しているプラットフォームの活用は、システムが整っている分、加入時の店側の負担が軽く、さらにユーザー数が圧倒的に多いため宣伝効果も期待できるといったメリットがあります。

事業者にとって新しいサービスなどに常に注目し、事業継続のための方法を模索する必要があるでしょう。

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