「Tポイント」「pontaポイント」「楽天ポイント」と並んで4大ポイントの1つといわれている「dポイント」は、年間ポイント発行が2,000億円にものぼり、豊富なキャンペーンを展開していることも特徴です。
キャンペーンを多く実施することはユーザーの消費行動にも大きく影響するため、店舗側もキャンペーン内容をきちんと理解しておく必要があります。
本稿では、dポイントキャンペーンについての解説と、dポイントを導入する際に必要な手数料などを解説します。
dポイントとは
楽天ポイントが実施するキャンペーン | 店舗にとってのメリットは?
dポイントとは
dポイントはNTTドコモが提供する共通ポイントです。 ユーザーは買い物やキャンペーン、ゲームやアンケートの回答などを通してポイントを貯められます。ポイントは2種類に分けられており、通常のdポイントと期間・用途限定dポイントに分類されます。
どちらも買い物やキャンペーンを通して貯められますが、期間・用途限定のdポイントに関しては、使用用途に多少の制限がかかります。
たとえば通常のdポイントでは携帯料金の支払いや、データ量の追加としてポイントを使用することができますが、期間・用途限定のdポイントではできません。
dポイントカード・d払い・dカードの違いについて
dポイントカードは、ドコモショップやdポイント加盟店で無料で入手できるカードです。
カード入手後にdポイントカードにユーザー情報を登録すると利用が開始され、スマートフォンアプリの「dポイントクラブ」も利用できます。
一方でd払いは、レジでQRコードを見せることで支払いができるドコモのスマートフォン決済サービスです。
ドコモのスマートフォンを利用している場合は、月々の携帯と合算して支払うこともできます。ドコモ以外でも、任意のクレジットカード情報を登録することで利用できます。
dカードは、ドコモが発行しているクレジットカードのことを指します。dポイントカード、クレジットカード、電子マネー「iD」の機能が1つになっており、加盟店でなくても1%のポイント還元が受けられます。
dポイントのキャンペーンについて
ユーザーのためにdポイントサービスにまつわるキャンペーンを多数展開しています。
常時開催しているものや期間限定のもの、エントリーが必要なものなど、3つのキャンペーンについて紹介します。
dカードGOLD入会&特典利用
1つ目に紹介するのは、dカードGOLDへの入会を行うと特典が付くキャンペーンです。
このキャンペーンの特典には、期間・用途限定のdポイント1,000円分のプレゼントと、対象期間中に買い物をした場合、25%のポイント還元(期間・用途限定dポイント)があります。
この特典を受けるには条件として、カードの申し込み時にドコモの携帯料金をdカード払いで設定し入会することと、申込みの翌々月末までに入会し、入会翌々月末までに特典サイトでエントリー手続きをすることが設定されています。
dポイントスーパー還元プログラム
dポイントスーパー還元プログラムは「d払い」と「iD(dカード)」で会計すると特典が付くキャンペーンです。通常のポイントだけでなく、100円(税込)につき最大でプラス 7%のdポイントが還元される仕様です。ここで付与されるポイントは期間・用途限定のdポイントとなります。
キャンペーンで適用される還元対象やポイント還元率をあげるには、それぞれ条件があります。
d曜日
「d曜日」は、毎週金曜日と土曜日にdポイントが最大7%貯まるキャンペーンです。通常はd払いで決済すると1%のポイント貯まりますが、支払い方法をdカードにすることでプラス1%、さらにd曜日にエントリーして買い物をするとプラス2%に増加されます。
同月以内に3サイト以上で決済するとプラス3%のポイントが貯まり、計7%のポイントが獲得できる仕組みです。
dポイントを導入するメリット
dポイントはユーザーに向けて多くのキャンペーンを実施していますが、店舗にとってのメリットもあります。
ここからは、dポイントを導入する3つのメリットを解説していきます。
業界最大規模のポイント発行と会員数で集客につながる
dポイントは年間約2,000億ポイントもの発行量(2020年3月時点)を誇っており、会員数は7,815万人(2020年9月時点)という規模の大きさから、ポイントをインセンティブとした集客が可能です。
d払いだけでなくクレジットカードや電子マネー、他社コード決済など、決済における汎用性が高いことも特徴のひとつです。
リアル店舗での利用が多く客単価の増加につながる
ドコモの「2019年度決算説明会」の資料によると、dポイントを利用している人のうち「提携先で利用されているポイント」は1,211億ポイントに上っています。またdポイントの提携先は2018年度との比較で1.8倍の数にあたる752銘柄に上っており、利用ポイント、利用提携先ともに増加傾向にあることが分かります。
リアル店舗の加盟店も拡大しており、「マクドナルド」や「ローソン」といった大手チェーン店が加盟店となったことで、今後もリアル店舗での利用者拡大が見込めます。
決済手数料を抑えやすい
ユーザーが支払いにdポイントを利用する際、店舗にかかる決済手数料は基本的にかからず、1ポイント1円として売上になります。そのため、ポイントで支払われた分の売上が減ってしまうことはありません。
ポイントで支払われた分は、月に一度店舗に還元されるような流れになります。
dポイント導入の手数料について
dポイントを導入すると毎月手数料が発生し、ポイント原資を負担しなければなりません。ここでは、ポイントサービス全般にかかわる手数料について解説します。
dポイントとその他ポイントと手数料の比較
dポイントの場合、加盟店はポイントの利用に加えてポイントの付与も行いますが、付与する際はドコモから付与する分のポイントを加盟店が購入しています。
dポイントの付与率は基本的に1%となるため、1,000円当たり10ポイント付与され、加盟店はこの10ポイントをドコモから10ポイント以上で購入します。この差額が手数料として位置づけられています。
ユビレジによる楽天ポイントの導入をする場合、通常ポイント1ポイントあたり2円、1ポイントあたり0.5円のシステム手数料がかかります。
Tポイントの手数料は基本的にTポイント関与売上の3%で、システム手数料の軽減措置もあるといわれています。
手数料実質無料、dポイント導入に関するお得なキャンペーン
現在、加盟店が導入しやすいようd払いとメルペイの決済手数料が無料になるキャンペーンが実施されています。通常の決済手数料には2.6%かかりますが、実施期間中は決済手数料の請求が発生しなくなります。
実施期間はそれぞれ異なり、メルペイは2021年6月30日まで、d払いは共通QRコード提供開始日から2021年3月31日までと設定されています。
キャンペーンを利用してお得にdポイントを導入
dポイントは4大ポイントの中でもポイントの発行数が多く、集客効果が期待できる共通ポイントであるといえます。また、店舗が導入しやすいようなキャンペーンも打ち出されており、負担を少なく導入できます。
dポイントでは顧客のポイント利用を促すさまざまキャンペーンも多く打ち出しているため、店舗側もきちんと把握し、ポイントを効果的に活用していくことが重要です。
<参照>
NTTdocomo:2019年度決算説明会
ユビレジHELP:楽天ポイントカード:1-4. 楽天ポイントカードのよくある質問
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