飲食店が集客を行う場合、新規顧客獲得とリピーター獲得の2つのアプローチがあります。
新規顧客獲得のための集客は、まだ自社を使用したことがない潜在顧客に対してお店の情報を発信して足を運んでもらうことが目的です。
一方リピーター獲得は、一度お店に来たことがある人にもう一度訪れてもらうための施策を指します。
この記事では、飲食店における新規顧客とリピーターに対するそれぞれの集客方法を紹介します。
※Googleマイビジネスは、2021.11.5よりGoogle ビジネスプロフィールという名称に変更されました。
これに伴い、2022年にスマートフォン向けGoogleマイビジネスのアプリが終了します。
アプリ終了前に、これまでと同じように快適に使えるよう今から準備しておきましょう!
新規顧客を増やす飲食店の集客アイデア9選
新規顧客を呼び込むためには、お店の存在を知ってもらうチャンスを増やすことが大切です。
Google マイビジネスやSNSを活用して、不特定多数の人に向けた情報発信を行うことで、認知度の向上につながります。
1. Googleマイビジネス
Google マイビジネスとは、Google 検索やGoogle マップなどのGoogle サービスに表示される店舗や施設の情報を管理したり編集したりできるツールです。店舗情報は自分で編集することができ、公式サイトの代わりとして活用できます。ツールには利用料などかからず無料です。
店舗の営業時間などの基本情報の他に、キャンペーンやイベントに関する情報も発信できます。
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2. Twitter
SNS運用も新規顧客の呼び込みに有効です。Instagram、Twitter、Facebookのいずれでも潜在顧客へのリーチが期待できるでしょう。どれも広告出稿を除いては無料で利用でき、費用面では集客ツールとして優位性があるといえるでしょう。
SNSはユーザーが情報を拡散してくれることがあり、1つの投稿を多くの人に見てもらえる点も特徴です。
ただし多くの飲食店がすでにSNS活用を行っているため、フォロワーを獲得するための対策を講じる必要があります。
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3. Instagram
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4. Facebook
Facebookを利用して集客を行う場合、方法が2つあります。
1つ目は自社の企業名でFacebookアカウントを取得し、Facebookページで自社製品の紹介やサービスの説明を行う方法です。
Facebookのアカウントは無料で取得できるため、コストをかけずに認知度を高める方法です。
2つ目はFacebook広告の出稿です。この「Facebook広告」は、取得しているアカウントで行う広告ではなく、広告料を払って広告を出稿する方法です。
Facebook広告では他のFacebookユーザーのアカウント上に表示され、表示された回数やクリックされた回数に応じて規定の広告料を支払うという仕組みになっています。
Facebookはユーザーの属性が明確なため、Facebook広告を使用することで的確なターゲットに広告を打つことができます。
SNSの中でもFacebookは、長文の投稿が可能であるという特徴があります。Twitterは140文字、Instagramは写真を投稿することがメインのSNSであるため、長文を記載すると改行が無くなったり、読みにくくなるというデメリットがあります。
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5. 公式LINE
クローズドなSNSであるLINEでの発信は、公式アカウントのフォローをしてもらえばトーク一覧に配信されるため、読まれる可能性が高いというメリットがあります。
期間限定クーポンなどを配信すれば、せっかく受け取った利益を失いたくないという心理がはたらき、その期間内での訪問を計画してもらうきっかけにもなります。
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6. ウェブ広告
飲食店が新規顧客を増やすためには、ウェブ上に広告を出すことも有効です。
地域やユーザー層を絞って広告を出すことで、より効果的に広告を表示することもでき、具体的な例としてはリスティング広告とジオターゲティング広告が挙げられます。
リスティング広告は、検索エンジンで決められたキーワードや、ユーザーの検索の傾向から関連性の高い広告を表示するものです。
ジオターゲティング広告とは、顧客の位置情報を活用し、お店付近など特定の地域で検索を行っている人に対して広告を表示するものです。
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7. グルメポータルサイト
グルメポータルサイトは、店舗情報やメニューを掲載することのできる飲食店向けのサイトを指します。ホットペッパーグルメや食べログ、ぐるなび、Rettyは4大グルメサイトと呼ばれています。またヒトサラや一休.comなど店舗系統を区分けして紹介するサービスもあります。
認知度の高いグルメポータルサイトを活用することで、新規顧客からも店舗の情報を見てもらえる可能性が高まります。
ただし掲載料や送客手数料など費用が発生するため、費用対効果についてしっかり見極めが必要です。
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8. 看板設置
お店の前に看板を設置することも、新規顧客の呼び込み有効です。メニューやお店の雰囲気を伝えるデザインの看板を出すことで、近くを通ったことの関心を引くことができます。
看板設置にかかる費用は比較的安く、手軽に設置を行うことができます。
ウェブ広告と異なり、看板を目にする人はすでに物理的に近い場所にいるので、店舗情報を目にすることでそのまま足を運んでくれる可能性があります。
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9. チラシ
インターネットに馴染みのない層に対してのアプローチとして、紙媒体での広告という方法もあります。チラシのポスティングや新聞の折り込みなど、お店の情報を近隣の不特定多数に対して配布することで、これまで店舗の存在に気づいていなかった層や、認識はしていたが強く意識していなかった層の訪問を期待できます。
生活や通勤をしているエリア内の顧客にアプローチできるため、訪問先として検討してもらいやすいと考えられます。
ただしこうした紙媒体の場合、掲載できる情報量が紙のサイズに限定されます。また、チラシというだけで無条件に閲覧されない層もいます。何をどのように掲載するかについて吟味する必要があるでしょう。
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リピーターを増やす飲食店の集客アイデア2選
新規顧客の獲得と同時に重要なのが、リピーター獲得のための施策です。一度お店に来てくれた顧客に継続的に店に来てもらうことで、安定した収益を見込むことができます。
1. ポイントカード・メンバーズカード
顧客の再来店を促すための一般的な方法として、ポイントカードが挙げられます。ポイントカードやメンバーズカードは、お店に足を運ぶことで特典を得られる仕組みなっているため、競合と比較した際に自社を選んでもらえる可能性が高まります。
一般的なポイントを貯められるという機能の他に、登録することで得られる特典や、次回の来店の際にお得なサービスが受けられるなど、自由に設定を決めることができます。
またメンバーズカードを来店回数に応じてレベル分けし、上位の会員向けに特別メニューを提供するといった工夫もできるでしょう。
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2. SNS運用
SNSの運用は、新規顧客獲得だけでなく、リピーターの獲得にも効果的があります。来店してくれた顧客に店舗のSNSをフォローしてもらうことで、継続的に情報を配信できます。
新メニューや店舗のレイアウト変更、またスタッフの近況などの情報を更新することで、再来店の意欲を高めることも期待できるでしょう。
飲食店も自分にあったアイデアで集客
飲食店の集客は、新規顧客とリピーター客に対してのアプローチを分けて考えることが大切です。集客の方法は多岐にわたりますが、中でも自社の雰囲気やブランドイメージに応じて、最適な集客方法を選択する必要があります。
自社がどのような客層を増やすべきなのか、集客の方向性を明確にした上で集客方法の選定を行うとスムーズに決めることができます。
ただし、集客には費用が発生するものもあり、見込める集客効果と費用のバランスを見極めることも大切です。
SNSやGoogle マイビジネスなど、費用なしで始めることのできる集客方法もあるので、目的に応じて手段を使い分けることもできます。
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