大手コンビニエンスストアは、データを生かした広告戦略を打ち出しています。
ファミリーマートは、店舗に大画面のデジタルサイネージを設置し、エリア別や時間帯別のターゲティング配信や、データを生かしたデジタル広告サービスを提供しています。
またローソンでは、会員データとAIを活用したレシートやローソンアプリへの広告配信事業を2022年3月より開始しました。
ファミリーマート、伊藤忠商事と新会社設立 デジタルサイネージを活用したメディア事業を開始
2021年9月、ファミリーマートは伊藤忠商事とともに、新会社「ゲート・ワン」を設立しました。ゲート・ワンでは、店頭に設置するデジタルサイネージを活用したメディア事業を展開しています。
全国の店舗に複数台の大画面のデジタルサイネージを設置し、エンタメ情報、アート、ニュース、地域情報などの映像コンテンツを配信します。また、エリア別・時間帯別のターゲティング配信、サイネージの視認率や店頭での購買などの広告効果の可視化や、購買データを活用したデジタル広告サービスとの連携をするといいます。
ファミリーマートは、2022年春までに3,000店舗へサイネージを導入し、月間延べ8,200万人以上と接触可能なメディアを構築するとの予定を掲げています。今後さらに導入店舗は増えていくものと考えられます。
ローソン、AIを活用したレシート広告配信
2022年3月より、ローソンは、AIのデータに基づき、顧客ひとりひとりの価値観に合う広告デザインやキャッチコピーを用いたレシートを発行します。
ローソンでは、会員データの購買履歴や性年代・価値観から、顧客に合った情報をレシートに記載してきました。こうした従来の情報にAIを加えることで、対象商品に興味を持つ可能性が高い会員と価値観特徴を抽出し、顧客ひとりひとりの価値観に合うレシートを発行するとのことです。
<参照>
株式会社ファミリーマートプレスリリース:ファミリーマート、伊藤忠商事、 店頭を活用したメディア事業に関する新会社設立について
株式会社ローソンプレスリリース:AIを活用したレシート広告を配信
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