9月22日、厚生労働省は新型コロナウイルスワクチンを既に2回接種した入国者に対し、入国時の検疫措置を緩和することを発表しました。
具体的には、これまで変異株が流行している国からの入国者には3日間の宿泊施設待機と10日間の自宅待機を求めていましたが、新型コロナウイルスワクチンの接種証明を提出した入国者に対しては宿泊施設待機を免除し、10日間の自宅待機だけが求められるようになります。
緩和された検疫措置は早ければ来週にも適用される予定です。
自宅待機期間10日間に 2回接種が条件
今回の緩和措置の対象となるのは、ファイザー、モデルナ、アストラゼネカの新型コロナウイルスワクチンを既に2回接種した入国者です。
これまで、入国者には原則14日間の宿泊施設待機または自宅待機が求められており、なかでも新型コロナウイルスの流行が特に激しい国からの入国者には14日のうち3日、6日、10日のいずれかを検疫所が指定した宿泊施設で待機するよう求められていました。この措置は徐々に緩和され、9月22日時点ではインド、マレーシア、英国など計45か国からの入国者に対してのみ3日間のホテル待機が求められていました。
今後、新型コロナウイルスワクチンを既に2回接種した入国者には出発国にかかわらず、10日間の自宅待機だけが求められるようになります。
なお、新型コロナウイルスワクチンをまだ2回接種していない入国者に対しては、引き続き14日間の宿泊施設待機または自宅待機が求められます。
インバウンド回復も間近に
米国や英国など、一部の国では新型コロナウイルスワクチン接種を終えた入国者に対し隔離を免除する措置が発表、実施されています。
今回の日本政府の措置は隔離期間を3日間短縮しただけに留まりましたが、今後の隔離なし入国を見据えた大きな一歩であるといえるでしょう。
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<参照>
朝日新聞デジタル:ワクチン接種で水際対策緩和へ 入国後10日間の自宅待機だけに
共同通信:自宅待機、10日間に短縮へ
名鉄観光:日本入国の手続き