近年、新型コロナウイルスの感染拡大の影響を受け、非接触型サービスへのニーズが高まっています。この流れを受け、飲食店業界でも、ロボットを導入することでコロナ感染拡大の防止に役立てたり、業務の効率化を図ろうとする動きが見られます。
そうした中、焼肉の和民、サイゼリヤが、配膳や顧客の案内を担うサービスロボットの実証実験を相次いで開始しました。
ロボットで配膳・案内を「非接触」化
焼肉の和民では、中国のPudu Robotics社が開発したロボット「Kettybot」を、西武池袋東口店にて実証実験中です。Kettybotはコンパクトながら高性能を備える最新型配膳ロボットで、配膳、下げ膳に加え、顧客を案内する役割を担います。
サイゼリヤでも完全自律歩行型AIロボット「サービスショットα2号機」を導入して配膳や案内に役立てる実証実験をおこなっており、愛嬌のある見た目から顧客からの評判も高いということです。
焼肉の和民やサイゼリヤでは、ロボットの導入によって感染拡大防止への効果や人件費などのコストカットを見込んでいます。また、実証実験をつうじて浮かび上がった課題をもとにロボット運用の改善や調整につとめ、今後に役立てる方針です。
withコロナ時代、飲食店の新たなサービスのカタチ
飲食店にロボットを導入することで、従来の接客方法と比較して顧客との接触機会を大幅に削減でき、コロナ禍における顧客ニーズに応じた店舗経営が可能です。
また、感染拡大防止の観点から席同士の間隔を広くとったり来店人数を制限する必要があり、思うように集客できずに売り上げが伸び悩む飲食店も少なくありません。
ロボットを活用することで単純作業を任せて回転率を上げたり、作業負担を減らして従業員の労働の質を上げたりすることで、さらなる顧客サービスの向上に努められます。
また、飲食店におけるロボットの導入はまだ普及しておらず、目新しい取り組みといえます。「ロボットがいる飲食店」として口コミでの評判が集まれば、集客につながる可能性もあります。
飲食店のニューノーマルな営業形態として、今後も注目が集まりそうです。
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