総務省が8月25日に発表した「メディアの利用時間と情報行動に関する調査報告書」において、はじめてインターネットの利用時間がテレビの利用時間を上回る結果となったことがわかりました。
インターネット利用時間が初めてテレビを超える結果に
同調査で、平日の「インターネット利用」の平均利用時間が、「テレビ(リアルタイム)視聴」の平均利用時間を初めて上回りました。
また、ネットの情報源や娯楽としての重要度を聞いたところ前年の調査から数値が上昇、反対にテレビは重要度が低下する結果となりました。
特に10代・20代のネット平均利用時間は長い傾向にあり、10代の休日のネット「動画投稿・共有サービスを見る」時間と、20代の休日のネットで「ソーシャルメディアを見る・書く」「動画投稿・共有サービスを見る」時間の平均利用時間が、いずれも100分を超えています。
購買時に重視する情報源も、テレビからネット上の口コミへと移り変わりつつある
テレビからネットの利用時間へと移行する過程で、商品・サービス購入時に重視する情報源も変化しています。
2018年のデータではありますが、三菱UFJリサーチ&コンサルティングの調査によれば、「商品やサービスを購入するときに、あなたが情報源として重視しているのはどのようなものですか。」という問いに対し、テレビが46.9%、口コミサイトが46.5%、SNSが38.1%と、テレビと口コミサイトがほぼ同等という結果になりました。
いかにネット上での口コミの影響力が大きくなっているかがわかります。
また、SNSや企業・ブランドの公式サイトも購入時に一定程度参考にされていることがわかります。
一方、先述した総務省の調査では、情報源としてのネットの「信頼度」は、前年度の調査から減少しています。
テレビからネットへと情報源が移り変わっている今、ネット上の情報を正確に保っているか、そして批判も含めた良質で信頼できる口コミを集められるかどうかが、企業・ブランドのマーケティングにおいて重要となっているのです。
<参考>
総務省:令和2年度情報通信メディアの利用時間と情報行動に関する調査報告書
ITmediaNEWS:10~60代のネット利用時間、初のテレビ超え 総務省調査
三菱UFJリサーチ&コンサルティング:口コミサイト・ インフルエンサーマーケティング に関するアンケート結果
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