クラウドファンディングで失敗したくない!飲食店が始める際の3つのポイント

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新型コロナウイルスの影響で厳しい状況が続く飲食業界では、2021年もクラウドファンディングが盛り上がりを見せています。しかし、中には目標としていたい金額に至らず「失敗してしまった」と落胆する飲食店もあることは事実です。

もちろん、予定通りの資金調達ができなかったからといっても、決して悪いことばかりではありません。

こういったことも含めたクラウドファンディングの失敗がもたらす結果と、失敗してしまったプロジェクトから見る成功のポイントを紹介します。

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飲食店のクラウドファンディングの「失敗」とは何を指す?

クラウドファンディングの「失敗」について、どのような定義づけがされているかを解説します。単純に目標額に到達しなかったことだけが失敗かというと、それだけではありません。

また、形式によって目標金額に到達しなかった場合の措置が変わります。そういった基本的なポイントをまずは押さえていきます。

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クラウドファンディング失敗の基準

クラウドファンディングは各事業主や個人がプロジェクトを立ち上げ、その内容に共感した人々から支援金を集める仕組みです。

リターン支援者に渡す購入型と支援金のみ募る寄付型があり、多くの飲食店は購入型を利用しています。

支援者は熱意や志を読み取って支援することもあれば、リターンに惹かれて支援をすることもあるため、プロジェクトページ全体のPR力が重視されるのがクラウドファンディングです。そのため、顔出しNGやSNSマーケティングに否定的な飲食店は支援を集めづらい傾向にあります。

ただ、クラウドファンディング参加がPRに繋がった事例もあるため、支援金が目標額に届かなくても失敗とは言い切れない側面があるのも事実です。

<参照>クラウドファンディングで失敗したくない!専門家に聞く成功の秘訣とは? | スモールビジネスハック | 弥報Online

目標額「未達」どうなる?

上述の購入型にはAll or Nothing型とAll In型という二つの形式があり、支援金が目標額に届かなかった場合は選択した型式によって措置が変化します。

All or Nothing型は目標未達成の結果が出次第、支援者の口座に支援金が返金されますが、All In型は集まった額だけ支援額を受け取れる仕組みです。

購入型でなく寄付型を選べば受け取った金額問わずリターンの負担はありませんが、寄付型は発展途上国支援のような慈善活動に利用される傾向にあり、飲食店で活用した事例はあまり多く見られません。

飲食店のクラウドファンディングに失敗したプロジェクトの特徴

目標を達成できなかったプロジェクトには複数の共通した特徴がみられる傾向にあります。その特徴や行動の傾向などを分析します。

なぜ資金調達をしたいのか伝わらない

目標金額に達成できなかったプロジェクトに見られる傾向は、プロジェクトに対する情熱プロジェクト自体のコンセプトがわかりづらいクラウドファンディングページづくりをしている点です。

支援者を集められないプロジェクトページでは、なぜ資金を集めたいのか、どういったプロジェクトのためにどれだけの資金が必要で、どこにどれだけ資金を投入したいのかがわかりづらい傾向にあります。

また、プロジェクト内容があまりに個人的な内容でも支援者は集まりづらいです。

支援者に気持ちが伝わらないアピールや行動

資金調達に失敗したプロジェクトは本文上で熱意が伝っていないことはもちろん、そもそも支援してくれそうな人々にプロジェクト自体をアピールできていないこともあります。

主体となる人物や組織のメンバーそれぞれが、SNSでアピールをしたり知人に声がけをして協力を呼びかけたりしていなければ支援者は集まりません。

またメッセージが独りよがりになってしまい気持ちが伝わりづらいことや、進捗の報告が無く支援者の信用を得られないことも考えられます。

リターン選びに失敗している

資金調達に失敗したプロジェクトは、支援者が魅力を感じないリターンを用意していることも少なくありません。

リターンに魅力を感じて支援をする支援者もいるため、支援者が欲しいと思えないようなリターン選びをすると、支援者が集まりづらくなることもあります。

ただし、魅力的なリターンを用意しようとして実行できないリターンを選出するとトラブルのもととなります。

クラウドファンディングという行為そのものが、支援者との信用関係構築に作用していることを忘れてはいけません。

飲食店のクラウドファンディングを失敗させないための3つのポイント

上述したような状況に陥らないようにするために、準備段階でやるべきこと、プロジェクトの進行中に心がけるべきことがあります。

スタートダッシュの速いクラウドファンディングは盛り上がりやすいという側面もあるため、事前準備はしっかり行うべきです。

1. プロジェクトへの熱意が伝わるよう工夫する

支援者はプロジェクトページの内容を見て支援するか否かを判断するため、プロジェクトへの熱意が伝わりやすい文章の作成は必須事項です。

自分たちのプロジェクトだからできること、プロジェクトの段取りや資金の用途などを支援者が理解しやすいように表現し、多くの人の共感を集められるようにクラウドファンディング前から準備しておくと良いです。

クラウドファンディングは支援者がプロジェクトを見つけないことには支援してもらうことができないため、あらかじめ支援してくれそうな友人や知人に声がけをしておくなどのPR活動も重要です。

aurant-4-2">2. 資金の利用先を可視化する

プロジェクトに共感してもらって支援金を集めるという仕組みから、支援者に対しての報告は義務といっても差し支えないでしょう。

クラウドファンディングページには必要な資金額と用途ごとに設定した額面を記載することと、実際に資金を提供する人たちが各額面に納得がいくような設定をする必要があります。

金銭まわり以外の進捗報告も重要です。盛り上がりを見せている人気プロジェクトは支援者を集めやすいということもありますが、支援者に対してプロジェクトがどのような結末を迎えたかを報告するのは支援者との信頼関係の構築となります。

資金調達後に何もしないことはトラブルにつながる恐れもあるため、注意しなくてはなりません。

3. 魅力的かつ無理のないリターンを用意する

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支援者の中にはプロジェクトに共感する人々だけでなく、リターンに心惹かれて支援をする人もいます。魅力的なリターン選出もクラウドファンディングでは重要なポイントです。

自身のプロジェクトを見直し、実際にクラウドファンディングページを開いてくれそうな人、支援してくれそうな人といった人物像を想定し、そのような人物が欲しいと思うであろうリターンを想像して決定するようにします。周囲の人に相談してもよいでしょう。

無理のあるリターンを用意して批判を集めてしまった例もあるため、リターンは用意できるものから選ぶようにしましょう。

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飲食店のクラウドファンディング失敗でも得られるもの

最後に、クラウドファンディングにて思うように資金調達ができなかった場合、事業に与える可能性のある影響について説明します。

良い影響も悪い影響も想定できますが、いずれにせよクラウドファンディングのプロジェクトを進行する店舗や企業は、支援者に対し誠実であることで致命的なトラブルを回避できるでしょう。

宣伝・テストマーケティングとして機能

クラウドファンディングにて目標の支援金を得られなかった事例は数多くありますが、クラウドファンディングの利用自体がPRとなった例があります。クラウドファンディングによって事業の存在を知った人たちがファンになってくれるという事例は、プロジェクトの大小にかかわらず起こり得ます。

また、創業資金や新商品開発資金を集めている場合、目標金額に届かなかったということは需要がないと判断できるなど、マーケティング利用できるという側面もあります。

クラウドファンディングのプロジェクトにかかわるページは、多くの場合クラウドファンディングサイトに残り続けます。こうした点がイメージダウンにつながる恐れもありますが、店舗を支持してくれる顧客を大切にすることが最終的には店舗への好意的な評判につながるでしょう。

飲食店のクラウドファンディング「失敗」回避には熱意と誠実さ

大手クラウドファンディングサイトの募集が終了した飲食カテゴリーを見てみると、飲食店分野では8割程度のプロジェクトが目標額に到達していました。

一時は成功率が下がったという説も見られましたが、クラウドファンディングを利用したコロナ禍でのマーケティングが成熟し、多くの飲食店が適切なクラウドファンディングページを作成できている状況であることがうかがえます。

これら成功事例にまなび、支援者を大切にする誠実さをもって挑めば、クラウドファンディングのプロジェクト展開は何かしらの収穫を得られるでしょう。

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