2階以上にある飲食店(空中店舗)の集客方法は?オンラインとオフラインに分けて解説

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道路に面している路面店舗に比べ、2階以上の空中店舗は集客に不利であるといわれます。

路面店舗のような視認性がなく、店内の様子が不明瞭なため回転率が向上しないなどデメリットが多くあるように思われますが、集客方法次第では店舗集客につなげられます。

本記事では2階以上に店を構えている空中店舗のメリットと、オンライン、オフラインで実施できる集客術を紹介します。

空中店舗がオンラインで集客する方法2つ

空中店舗とは、ビルの2階以上の位置に出す店舗のことです。

1階に出店する路面店舗に比べ、視認性の低さや店舗位置の分かりにくさ、エレベーターがないなどの理由から敬遠されがちです。しかし正しいオンライン集客方法を用いれば、知名度の向上や顧客の獲得が実現できます。

ここでは空中店舗がオンラインを利用して集客する方法を2つ紹介します。

オンライン施策1. SNSでの集客

低コストで狙ったターゲットに直接アプローチできる方法として有効なのが、SNSの活用です。

SNSは基本的に無料で使用でき、投稿数やユーザーと接する機会が増えるほど、中長期的なファン育成ができる集客ツールです。

まずは店舗のアカウントを作成し、自店舗メニューやコース、キャンペーン情報、店内の写真などを紹介します。一気にフォロワーや閲覧数が増えるわけではありませんが、徐々に知名度が向上し、空中店舗でも来店してもらえる可能性が高まります。

また、SNSごとにユーザー層や拡散力などに差があり、発信できるコンテンツの形式や機能にも特徴があります。

ターゲット層を絞った運用や、ペルソナの設定も重要です。たとえばTwitterは拡散力が高く、若い年代では利用率が高くなっています。写真や動画メインのInstagramは男性よりも女性の利用率が高くなっています。

ただし、SNSは発信の一部を切り取った誤解が起こるケースもあるので、運用には方針やルールを決めて臨むとよいでしょう。

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オンライン施策2. 飲食店のポータルサイトに掲載

公正取引委員会が令和2年度に実施した「飲食店ポータルサイトに関する取引実態調査」によると、約63%の飲食店が「飲食店ポータルサイトを利用している」と回答しています。

店舗よっては「予約の8割をポータルサイトに頼っている」という例もあり、飲食店経営においてポータルサイトが重要視されていることが分かります。

代表的な飲食店ポータルサイトには食べログホットペッパーグルメぐるなびなどがあり、これらは利用者や登録者が多いため、掲載すると店舗の存在をアピールすることにつながるでしょう。

「空中店舗であること」よりも、ポータルサイト上でオリジナリティをアピールできるかが肝となるため、アピール次第で集客効果が見込めます。

<参照>飲食店ポータルサイトに関する取引実態調査報告書(概要)令和2年3月18日

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空中店舗がオフラインで行う集客方法4つ

インターネットを介さず、顧客の目に直接触れる形で実施する集客がオフラインでの施策です。

インターネットの普及前から取られていた施策のため、ひと昔前の方法という印象がありますが、空中店舗であることを活かした集客術も存在します。

本項ではオフラインで顧客集客を行う4つの方法を紹介します。

オフライン施策1. 目を引く看板やのぼりの設置

路面店舗の場合、店舗の存在自体が看板や広告の役割を果たしてくれますが、人目につきにくい空中店舗ではそうもいきません。

そこで効果的なのは、看板やのぼりを設置し、店舗の存在をアピールする施策です。看板は路上に置かせてもらったり、のぼりに看板メニューやイラスト、価格を記載するなど、工夫を凝らすと顧客が店舗の存在を意識しやすくなります。

「手間はかかるけど来店してみたい」と思わせるユニークさや、個性的な謳い文句で顧客にアピールすると良いでしょう。

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オフライン施策2. チラシやクーポンの配布

SNSの活用は若い世代に店舗をアピールする際に集客効果が見込めます。しかしアカウントを持っていない人や、中高年をターゲットにしている場合は、SNSでのアプローチは顧客に届きません。

いま現在、店舗の周辺にいる顧客や地元の人に向けてアプローチしたい場合には、チラシやクーポンの配布が集客手段として挙げられます。

チラシは新聞に折り込んでもらうと、年配の顧客や地元の人にもアピール層を広げられます。

また、チラシやクーポンのデザイン、紙質やサイズなどにもこだわって他店との差別化を図ってみるのもよいでしょう。

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オフライン施策3. 地域のフリーペーパーに掲載

地元の顧客にターゲットを絞る場合、地域のフリーペーパーに店舗を掲載する手段もあります。地域を限定して広告を出すことになるため、知名度の上昇や集客効果が狙えます。

掲載にはある程度の費用がかかるため、期間を絞ることや、掲載後の効果測定が重要となります。ただ掲載するだけでなく、アフターケアや掲載後の対策がとれるかどうかを含め検討してみるとよいでしょう。

オフライン施策4. コンセプトの決定

これまで紹介した方法を実施すればある程度の集客は見込めますが、リピートしてくれるかはお店の雰囲気とコンセプトが一致しているかが重要となります。

まずは「隠れ家カフェ」「ネオ居酒屋」など、独自性がある、あるいは他者と差別化できるコンセプトを決定し、それに即したメニューや空間作り、情報発信の戦略を練ります。

コンセプトに沿ってSNS運用やチラシ、店内の雰囲気などに統一感を出すことで、顧客は店舗に対するイメージが湧きやすくなります。

「人目を気にせずおしゃべりしたいからあの隠れ家カフェに行こう」「クラシックな音楽を聴きながらお酒を飲むならあそこのバーがいいな」などと、シーンごとに顧客が思い出してくれるきっかけにもなります。

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2階に飲食店を開くことのメリット

空中店舗は路面店舗より集客しにくいように思われますが、飲食店の経営面ではメリットとなるケースもあります。

本項では、2階以上のテナントに入る空中店舗ならではのメリットを2つご紹介します。

メリット1. 賃料が安い

2階以上の空中店舗は、路面店舗に比べて賃料が安いというメリットがあります。

空中店舗は視認性の悪さや資材の搬入のしづらさ、看板のサイズが限られるなどの理由から、1階の路面店舗より賃料が安く設定されています。

飲食店を出し続けている限り賃料は固定費としてかかってくるため、経済面ではお得なポイントです。浮いた分の固定費をのぼりの設置やSNSの運用費、チラシの掲載費用などに充填することも可能です。

他にもメニューの価格を他店より低く設定したり、無料サービスを充実させるなど、顧客目線の店舗経営もしやすくなるでしょう。

メリット2. 居心地のよさ

空中店舗の魅力は、路面店舗では実現できない眺望の良さです。人通りが多くざわついた空間になりがちな路面店舗に比べ、空中店舗では落ち着いた空間を演出しやすい傾向にあります。

特に高層階に構える飲食店やバーでは、夜景などを目的に訪れる人にも需要があります。高層階でなくともこれらの要素を意識し、「地上の喧騒から離れたい」「隠れ家のような飲食店で落ち着いて食事をしたい」という顧客への訴求がポイントとなります。

路面店舗では味わえない居心地の良さを感じてもらえれば、リピーターになってくれる可能性も高まるでしょう。

店舗の知名度を上げ、2階でも足を運んでもらえる飲食店に

路面店舗に比べて賃料が安く、落ち着いた空間を演出しやすい空中店舗は、いかに店舗の存在をアピールできるかが重要なポイントとなります。

そのため賃料で浮いたコストをSNSの活用や人目につくような看板の設置、チラシやフリーペーパーの作成などに充てながら集客を実施することが効果的です。

1つの方法にこだわりすぎず、オンライン、オフラインの施策を組み合わせながら、自店舗に合った集客方法を試行錯誤していきましょう。

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