商店街を活性化した事例4選/集客に成功した商店街、ユニークなアイデアを紹介

新型コロナウィルスの猛威が長期化し、その影響は経済を直撃しています。中でも個人商店への打撃は大きく、政府による人流抑制政策や、店舗の休業や時間短縮営業の要請などもあって深刻なダメージを受けており、それに伴って空き店舗が目立つ商店街も増加しています。

しかしそうした逆風の中でも、さまざまな集客の仕掛けで活性化に成功している商店街があります。本記事では、コロナ禍でも商店街の活性化を目指して注目の取り組みを行う商店街の事例から、効果的な集客の仕掛け作りを探っていきます。

コロナ禍で注目の取り組みを行う商店街事例

以前から各地でシャッター商店街の増加は大きな問題となっていましたが、そこに新型コロナウイルスによる影響が加わり、商店街を取り巻く状況はより一層厳しさを増しています。

しかしそうした状況の中でも、感染対策に配慮しながら、商店街を活性化するための取り組みを積極的に行なっている商店街があります。

ここではそうした取り組みの中から3つの事例を紹介します。

事例1. 納屋町商店街/密を避けるための「長期間」開催、浴衣と川柳

京都・伏見にある「納屋町商店街」では、2020年8月に「密を作らないイベント」として「ゆかたdeカランコロン」を開催しました。

イベントの主な内容は、浴衣を着て納屋町商店街の加盟店で買い物をしてスタンプを貯めると、商店街の人気のゆるキャラである「なやまっち」のグッズがもらえるというものです。さらに同イベントでは、実際に商店街に出向かなくても参加できる方法として、川柳コンテスト「コロナで一句」を実施し、これには全国から投稿が相次ぎました。

このイベントは地元の盆踊りや花火大会が相次いで中止される中、「浴衣を着たいけれど着ていく場所がない」若者たちの需要の受け皿となり、さらに投稿型イベント開催することで、全国的な知名度のアップに成功しました。

同商店街がイベントを開催するにあたり、感染症対策の観点から工夫した点に開催期間があります。期間を1か月と長めに設定し、短期間に人出が集中して密を作ることを避ける工夫を行いました。

ゆかた de カランコロン

事例2. 横安江町商店街/クラフトマーケットをライブ配信、インタビューでPR

新型コロナウイルスの影響で実際にイベントに足を運べなくなったユーザー向けに、YouTubeを使って配信を行う新しいスタイルを導入したのが、石川県金沢市の「横安江商店街」です。

同商店街では2011年から例年4月、9月、11月にクラフトマーケットイベント「よこっちょポッケまーと」を開催してきました。

全長330メートルの商店街全体を使い、手作り雑貨や、工芸品や骨董品さらには野菜や食べ歩き用のフードの屋台などが登場し、多くの人出で賑わう人気のイベントです。

イベントそのものは例年通り開催されましたが、新型コロナウイルスの影響で直接現地を訪れることができない人も増加したことに配慮し、同商店では昨年、初めてイベントのYouTubeによるライブ配信を行いました。

ライブ配信では、イベントの状況を中継するにとどまらず、商店街のおすすめ商品の紹介、出店店舗へのインタビュー、さらには音楽ライブなども配信し、ライブ感を高めると共に商店街のアピールになるような進行をとりました。

実際に現地を訪れて見たいと思わせる構成を採用し、集客に向けた足がかりとなったと考えられます。

金沢人の、お気に入り:「よこっちょポッケまーと+アイラブアライブ」が4/18(日)に開催!

事例3. 思案橋横丁会/LINEでコロナ対策とリピーター化の一石二鳥

長崎県長崎市にある「思案橋横丁会」では、LINEを活用した新型コロナウイルス対策を商店街ぐるみで実施し、全国的にも注目を集めています。

同商店街ではメッセンジャーアプリのLINEを用いて商店街の訪問者に連絡先や来店日時などを入力してもらい、万が一商店街で感染者が出た場合、接触の可能性のある来店者にいち早く連絡を取れるシステムを導入しました。

同システム導入のきっかけは、同商店街から感染者がでたという誤情報が拡散されたことにより客足が激減したことにあります。再発防止の一環として取り組んだのがこの対策で、感染拡大の予防と合わせて、誤情報の拡散防止も目指しています。

システムの仕組みは、訪問客がスマートフォンでQRコードを読み取ることで思案橋横丁のLINEグループが開き、そのページに個人情報を入力してもらうものです。LINEで客と結びつくことができれば、その後商店街のPRやイベント告知などにも活用することも可能です。

武将門:長崎新聞にとりあげてもらいました

事例4. 那覇市平和通り商店街/店主がモデルのオンラインショップ

全国の中でも、新型コロナウイルスによる影響が深刻な沖縄県ですが、那覇市にある「平和通り商店街」は店主の高齢化が進み閉店する店が増えていました。観光客にも人気の商店街だった分、新型コロナウイルスによる影響も大きく、客足が激減しています。

そこで商店街にある個性的で魅力的な店をより多くの人に知ってもらうことで商店街を活性化しようと立ち上がったのが、有志の女性4人で立ち上げたオンラインショップ「マチグヮーストア」です。

「マチグヮーストア」の特徴は商品の見せ方です。ものを売る場合、商品の魅力に焦点を当てることは珍しくありませんが、同サイトではオーナー自らがモデルになったり、詳しく店舗の紹介をしたりと、アイテムの魅力への相乗効果を狙います。

商品にまつわる人や場所の魅力を訴求することで、機会があれば一度足を運んでみたいという気持ちを喚起させる作りになっています。

マチグヮーストア

商店街を活性化したアイデア事例

ここまで紹介してきた事例は、いずれも新型コロナウィルスの影響を受け、新たに商店街の活性化を目指して取り組みを行なった事例でした。

ここからは新型コロナウィルス登場以前から、商店街の活性化のために様々な取り組みを行い、成果に結びつけてきた事例について紹介します。

空き店舗の活用で魅力発信

大型商業施設などの影響により、全国の多くの商店街が共通して抱えている問題の1つが「空き店舗」の問題です。

商店街の中に歯抜けのように空き店舗が増えると必然的に人出も減って寂れた印象を与えることから、営業を継続している周囲の店舗にも少なからず影響与え、結果として連鎖的な空き店舗の増加につながってしまいます。

東京・板橋区にある「ハッピーロード大山商店街」では空き店舗対策として、空いているスペースを活用して特産品販売や観光情報を発信するアンテナショップを開設しています。

さらに新潟県村上市にある、小町、大町、上町の三つの街区からなる「村上市中央商店街」では、商店街の中に点在する、かつて城下町として栄えた名残を残す「町屋」に着目しました。

商店街の若手後継者等が中心となり「村上町屋商人会」を組織し、「町屋の人形さま巡り」「町屋の屏風まつり」等のイベントを実施しているほか、空き店舗となっている町屋に新たなオーナーを誘致することで商店街の活性化につなげています。

地域商店街活性化事業成果事例集平成28年度版

「100円商店街」商店街全体を100円ショップのように楽しんでもらう

近年全国的に注目を集める商店街の活性化対策に「100円商店街」があります。

これは山形県新庄市のNPO法人アンプが仕掛け人となって始められたもので、各商店の店先に100円で買える商品を並べることで、いわば商店街全体を大きな「100円ショップ」として消費者に買い物を楽しんでもらおうというイベントです。

イベントを打つことで人流を生み出し、さらに店頭の100円商品を呼び水に、店内に足を向けさせる仕組みになっており、全国的な広がりを見せています。

とりわけ大阪市では、「東成しんみちロード」「安立商店街」などのように、祭りの屋台のような演出を施したり、詰め放題イベントを実施したりと積極的な取り組み事例が多く、商店街の活性化に結びつけています。

全国に広がる「100円商店街」 火付け役が語る意識改革手法

学生と提携したイベント開催

「100円商店街」同様、全国に広がりを見せている取り組みに、地域の学生と連携したイベントの開催があります。

大阪の「我孫子町商店街」では、空き店舗の増加と合わせて既存店舗のオーナーの高齢化が進み、商店街としてイベントを打つ余力がなくなっていました。そこで大阪市立大学の経営学科のゼミ生と連携します。

学生たちは実際に商店街の中を歩いて案内用のマップを作成したり、学内のサークルとの連携でイベントを盛り上げるなど、若い力を商店街の活性化に結びつけています。同様の取り組みは、東京にある「向島橘銀座商店街」でも行われています。

こうしたイベントのメリットには、従来の中高年が中心の商店主だけではなかなか出てこない斬新なアイデアが提案されたり、SNSで情報を発信してもらうことで、商店街に対する認知度の向上が期待できる点などが挙げられます。

我孫子町商店会の活性化を通じたまちづくり

独自のアイデアやイベント企画で商店街の魅力をアピールし、賑わいを取り戻す

大型商業施設の進出などにより、商店街の衰退はもはや全国的なレベルでの問題となっています。しかし高齢化社会が進む中、特に車社会の地方において、車を持たない高齢者世帯にとって地元商店街は生活を支える生命線です。さらに街の中心部に位置することが多い商店街に空き店舗が目立てば治安の観点からも望ましい状態とはいえません。

商店街の活性化は地域の活性化につながります。今回紹介した事例は、いずれもそれほど大きな資本を必要とせず、すぐにでも取り組めるものがほとんどです。アイデアを出し、取り組んでみることで新たな客層の開拓につながるでしょう。

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<参照>
全国商店街支援センター:現地開催とYouTube配信ハイブリッドで楽しさ追求
全国商店街支援センター:手づくりのオンラインショップで愛する街を守れ!
全国商店街支援センター:商店街も来客者もウイルスから守る!LINE 活用術
全国商店街支援センター:ユニークなアイデアでイベントを繰り出す。人を元気に街を元気に

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この記事の筆者

口コミラボ編集部

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