nanacoポイントとは?ユーザー・加盟店にとってのメリット・デメリット、加盟店登録方法を紹介

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矢野経済研究所が2020年の4月から7月にかけて実施した「ポイントサービス市場に関する調査」によると、国内のポイントサービスの市場規模は2019年の時点で2兆69億円です。2020年以降も市場が拡大していくことが予想されています。

ポイントサービスのすそ野の広がりには、nanacoポイントのような共通ポイントが関係しています。こうしたポイントサービスについて詳しく知ることで、店舗集客にうまく活かせるでしょう。

この記事では、nanacoポイントについてやユーザー、加盟店のそれぞれが受けられるメリット、導入方法について解説します。

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nanacoポイントとは

nanacoポイントは、nanacoを利用することで貯まるポイントサービスです。nanacoは電子マネーで、事前に入金することによってスムーズに支払いを済ませられます。nanacoポイントは買い物だけでなくいろいろな方法で付与され、その使い方もさまざまです。

ここではまず、nanacoポイントの概要について説明します。

そもそもnanacoとは

nanacoとは、セブンカードサービスが提供する事前チャージ式の電子マネーです。

決済方法にはカードとモバイルアプリがあり、店頭のレジや専用端末からチャージできます。セブンイレブンイトーヨーカドーのほか、ドラッグストア家電量販店飲食店など幅広いジャンルの店舗で利用できます。

利用可能な店舗数は全国に70万店以上、会員数は2020年5月末の時点で約7020万人です。

利用にあたってnanacoポイントが貯まるようになっており、ポイントは割引などのさまざまな用途に利用できます。

ポイントがたまる方法は主に3種類

ポイントを貯める方法は主に以下の3つです。

1、買い物とチャージ(入金)

nanacoを利用して対象店で買い物をするたびに、ポイントが付与されます。基本的にポイントは200円につき1ポイントとなっています。

セブン・カードサービス展開するセブン・カードプラスや、セゾン、UCなどのクレジットカードサービスを利用してセブン&アイの対象店で買い物をすれば、200円につき2ポイントが付与される場合もあります。

また、クレジットカードでのチャージにもポイントが付与されます。

2、サービスの利用

店舗だけでなく、ネットショッピングや銀行取引などの関連サービスを利用することでポイントが付与される場合もあります。

たとえばセブン銀行での給与を受け取ると初回特典でポイントがついたり、セブン&アイ・ホールディングスのネットショッピングサイト「オムニ7」での買い物などでもポイントを獲得できたりします。

同グループのサービス以外にも、朝日新聞デジタルの購読や新生銀行での一部取引など、さまざまなサービス利用でのポイント付与が用意されています。

3、キャンペーンの利用

各種キャンペーンへの参加でポイントを得ることもできます。

毎月8日、18日、28日にアリオやイトーヨーカドーの専門店街で買い物をすると通常の4倍のポイントが付与されたり、クレジットカードでのポイントチャージにより参加できる抽選でポイントが獲得できたりと、種類はさまざまです。

現在実施中のポイントキャンペーンについては公式サイトに網羅されています。

nanaco/キャンペーン・メルマガ・SNS情報より)

ポイントの使い方はさまざま

貯まったポイントはさまざまな用途に使えます。

交換用途としては、電子マネーやANAのマイル、投資サービス「トラノコ」でのポイントなどに交換できます。電子マネーの交換率は1ポイント=1円です。

ほかにも、オムニ7での買い物に直接使えたり、セブンイレブン記念財団への寄付に当てたりすることもできます。

ユーザーにとってのnanacoポイントのメリット・デメリット

nanacoポイントを利用するにあたり、ユーザーは居住地域周辺の加盟店を日常的に利用するなかでポイントを貯められます。一方、セブン&アイの系列の店舗が主な加盟店であるため、こうした店舗がない場合は利用しづらくなります。

ユーザーがnanacoポイントを利用する際のメリット、デメリットについて解説します。

メリット

ユーザーから見た場合、nanacoポイントのメリットはポイントの貯めやすさにあります。

セブン&アイの代表的な店舗であるセブンイレブンイトーヨーカドー以外にも、デニーズマクドナルドCoCo壱番屋などの馴染み深い外食チェーンや、サンドラッグスギ薬局などのドラッグストア、ガソリンスタンドのENEOSなど生活に根ざした店舗で利用できます。そのため、こまめに使うことで日常的にポイントが貯まります。

ポイントをつけるチャンスが豊富であるというメリットも存在します。特定の商品を買うとボーナスポイントが抽選でもらえたり、ポイントが倍増したりするキャンペーンも頻繁に開催されています。

デメリット

ポイントがつけられる店舗セブン&アイのグループ店舗が中心であるため、そういった店舗が生活圏の中に少ない人にとっては、ポイントを貯める機会が限られてしまいます。

加えて、モバイルアプリは現状Android OSにしか対応しておらず、iPhoneのユーザーはスマートフォンで利用できません。店頭やWebでカードを申し込むことが必須で、利用にもカードを持ち歩くことが必要となります。

nanacoの加盟店になる方法とメリット

nanacoポイントを自店舗で利用できるようにするには、電子マネーnanacoへの対応が必須です。nanacoを導入し、ユーザーが店舗でnanacoを利用できるようにすることによって、nanacoのユーザーに協力なアプローチをかけられます。

nanacoの加盟店になる方法とポイント手数料、メリットについて述べます。

nanacoを導入する方法

nanacoの導入には、Times Payなどのモバイル決済が可能な決済端末が必要になります。他の電子マネーやクレジットカードの決済にも利用できる端末を選ぶのが合理的です。

各地域ごとに加盟店募集のカードアシストデスクがあり、そちらに問い合わせることで導入の準備ができます。

ポイント手数料について

加盟店は加盟規約に基づき、nanacoで決済された売り上げに対して手数料を支払う必要があります。手数料はUCカード株式会社によって設定されており、手数料が引かれた状態で加盟店に売り上げが入るようになっています。

手数料の金額は規約に明記されておらず、条件によって異なります。規約には「ポイント費用等を勘案の上定めることがある」という記述があります。

nanacoの加盟店になるメリット

nanacoを導入すれば、nanacoを利用しているユーザーに利便性やポイントが付くことを動機に選んでもらえる可能性が高まり、訴求力のアップにつながります。

また直接的な実利だけでなく、すでに広く認知されているnanacoというブランドに加盟していることによるユーザーへの訴求力も期待できます。

さらに、事前チャージ式なのでレジでの現金のやりとりが発生せず、レジの省力化ができます。利用者もカードやスマートフォンをかざすだけで決済が完了することもメリットといえるでしょう。

ユーザーがポイントをためやすいため、導入による集客力アップが見込める

nanacoは2020年5月の時点で、すでに7000万人以上の会員数を誇っています。nanacoの加盟店となることでその大きな客層にアプローチできることは大きなメリットといえます。

ユーザー側も大規模に展開されているサービスなので、生活圏の範囲内でポイントを有効利用できます。利用を始めることもそれほど難しくありません。

ポイントを貯められる場面が多く、キャンペーンなども豊富なため、ユーザーにとってはポイントが貯まることが来店や利用の動機になり、それによる集客力アップが期待できます。

導入にあたっては利用規約に注意し、他のキャッシュレスサービスとの併用を意識することで、店舗の集客力向上につながるでしょう。

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<参照>
矢野経済研究所:「ポイントサービス市場に関する調査」

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