「ローカルスーパー」が話題に!地域の特産活かした強みとは:スズキヤ、ダイワスーパーなど企業事例4選

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ローカルスーパーとは、地域に根ざしたスーパーマーケットのことです。チェーンを全国に展開する大手スーパーマーケットと区別してこう呼ばれます。

近年、ユニークな品揃えや地域とのつながりを活かした販売戦略により注目を集めているようです。

本記事では、ローカルスーパーの持つ強みと、実際に支持を集めるローカルスーパーの事例について解説します。

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ローカルスーパーとは?

ローカルスーパーとは、主に地域密着型の食品スーパーを指します。

イオンイトーヨーカドーなどの大手スーパーが全国展開しているのに対し、ローカルスーパーはある特定の地域に店舗展開していることや、食品の取り扱いに重点を置いていることが特徴です。

近年のスーパー業界では、イオングループに代表される大手がM&Aを進め、経営規模の拡大と寡占化が進んでいます。その一方、比較的小規模なスーパーであるローカルスーパーがメディアに取り上げられたり、SNSを通して話題を呼んだりと、注目を集めています。

ローカルスーパーの魅力・強みは

ローカルスーパーの魅力は、その土地ならではの食材や食品を取り揃えていることです。

それらを用いたPB(プライベートブランド)商品展開しているところもあります。地域とのつながりを活かし、生産者やメーカーから直接仕入れるといいます。

各地域に合わせた商品展開は、全国的に同じ商品を扱っている大手では難しい部分もあるため、ローカルスーパーの強みだといえるでしょう。

ローカルスーパー4選:スズキヤ、ダイワスーパーなど

ここでは、話題を集めているローカルスーパーの事例を4つピックアップしてご紹介します。

1. スズキヤ

神奈川県に8店舗展開するローカルスーパー「スズキヤ」は、地元の漁港や農家と連携したユニークな商品展開し、強い人気を集めています。

2020年7月には、地元漁港である小坪漁港と連携し、磯焼けによって状態が悪くなったウニを養殖した「キャベツウニ」を限定販売しました。このウニはスズキヤの各店舗から集められた廃棄予定のキャベツが餌として提供されたため、キャベツウニと呼ばれています。

その他にも地元の名店とコラボしたカレーや蕎麦などの食品や、「湘南野菜」コーナーの設置など、地域に根付いたオリジナル商品を提供しています。

なかでも「鮭と彩り野菜の茶々のり弁」は、「お弁当・お惣菜大賞2020」の「のり弁当部門」で3022点の中から最優秀賞に選ばれ、話題となりました。

スズキヤの「鮭と彩り野菜の茶々のり弁」:お弁当・お惣菜大賞2020公式サイトより
▲スズキヤの「鮭と彩り野菜の茶々のり弁」:お弁当・お惣菜大賞2020公式サイトより

2. ひまわり市場

山梨県北杜市大泉町、八ヶ岳の麓にある「ひまわり市場」では、「八ヶ岳のビックリ箱」をコンセプトとして、地元の名品を豊富に取り揃えています。

バイヤーが地場のワイナリーを地道に探し回り厳選したワイン売り場には、市場にあまり流通しない名品が並んでいます。

その他にも地元農家の材料で作ったお菓子や、白州地域の畜産物を使った加工食品など、地域の自然の恵みを思わせる商品を揃えています。

さらに特設ECサイト「ひまわり市場ネットスーパー」では、「フロアマップ」を見ながら、実際にスーパーにいるかのような感覚で商品を閲覧できます。

フロアマップ:ひまわり市場ネットスーパーより
▲フロアマップ:ひまわり市場ネットスーパーより

3. KEIHOKU

千葉県に8店舗展開する「KEIHOKU」は、高価格帯のラインナップが特徴的なローカルスーパーで、全国からバイヤーが探し当てた珍しい食材が豊富に揃っているといいます。

それらの中から自信を持っておすすめできる商品を、PB商品として「ザ・けいほくオンライン」から発信しています。

地域とのつながりのある商品として、千葉県野田市「窪田酒造」とのコラボ商品である「三ヶ月熟成 本みりん 古式づくり」などがあります。

三ヶ月熟成 本みりん 古式づくり:ザ・けいほくオンラインより
▲三ヶ月熟成 本みりん 古式づくり:ザ・けいほくオンラインより

4. ダイワスーパー

愛知県岡崎市にある「ダイワスーパー」は、名物のフルーツサンドで大きく成功し、いちやく有名になったローカルスーパーです。

ダイワスーパー公式サイトTOP
▲ダイワスーパー公式サイトTOP

もともとは普通の食料品を扱う小さなスーパーで、大手スーパーなどの競合に押され多額の赤字を抱えるなど、経営難に陥っていたといいます。

その後、2018年に家業を次いだ現在の社長の考案により、全国から集めた旬の果物を使ったフルーツサンドを販売を開始しました。これがInstagramでの発信をきっかけに大きな話題となり、連日売り切れの主力商品となりました。

2021年3月には公式オンラインショップを開設し、ネットでの販売も開始しています。

まとめ

品揃えが画一的になりがちな大手スーパーと比べ、ローカルスーパーでは独自の品揃えを追求できる点が強みです。地域とのつながりを活かし、その土地ならではの商品を開発・販売することもできます。

消費者のニーズが多様化する中、大手ではカバーしきれないニーズに応えることが、これからローカルスーパーが生き残っていくためのカギとなるでしょう。

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<参考>
GEMBA:流通ビジネス専門誌の編集者が語る!小売業の最前線で地域を支える「ローカルスーパー」の魅力とは(1)
スズキヤ公式サイト
ひまわり市場公式サイト
KEIHOKU公式サイト
ダイワスーパー公式サイト
中日新聞:【第34回】逗子の名家・鈴木家のおもてなし 地元を愛し地元に愛されるスーパー「スズキヤ」《後編:一族の魅力》
逗子葉山経済新聞:逗子・小坪漁港の「キャベツウニ」初出荷 地元スーパーで販売
ーー逗子「スズキヤ」の「のり弁」が「お弁当・お惣菜大賞」最優秀賞 のり弁当が茶漬けに
お弁当・お惣菜大賞2020
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    口コミラボ編集部

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