ポイントカードは、ポイントを集めて割引や特典を手に入れられるというメリットを顧客に提供し、再度の来店を動機づけるマーケティング手法です。
この記事では、バーで導入できるポイントカード制度について紹介し、導入事例や集客方法も併せて解説していきます。
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バーでのポイントカード導入事例
導入を検討する際、ポイントの還元率や、特典を決定することは、ユーザーのインセンティブとして重要な要素となります。
ここでは実際にバーでポイントカードを導入している事例を紹介します。
1. CAFE&BAR PRONTO
「CAFE&BAR PRONTO」では共通ポイントである楽天ポイントと、プロント限定の「プロン党Edy-楽天ポイントカード」も導入しています。
PRONTO:プロン党Edy-楽天ポイントカード
楽天ポイントは税抜き200円の購入につき1ポイント付与しており、1ポイント1円として買い物に利用できるシステムです。
プロン党Edy-楽天ポイントカードでは、ドリンクの10%オフやハイボール、ワインのアップグレードなども実施しています。
2. ヱビスバー:club LION カード・アプリ
東京の各地に店舗を構えるヱビスバーが導入しているのは、自社ポイントの「club LIONカード」です。
サッポロライオン:club LIONカード
サッポロライオン各店舗(一部店舗除く)での利用金額に応じて、税抜き100円ごとに5ポイント付与しています。
club LIONカードでは累計ポイントが2,000ポイントに到達すると、サッポロライオン各店舗で利用できる2,000円分の割引サービス券が自動で発行される特典も用意されています。
バーでの集客にポイントカードが有効な理由
ポイントカードの導入は、システムの利用料がかかる、従業員への周知に手間がかかるなど、多くの事業者が面倒に感じてしまうケースもあります。しかしバーの集客において、ポイントカードを導入することで得られる効果も大きいとされています。
その理由について3つ紹介します。
1. 顧客の囲い込みが可能
1つ目の理由は、ポイントカードを発行することで顧客の馴染みの店となりやすく、また訪れようと感じてもらえる点です。ポイントカードを通して顧客の囲い込みができるため、継続的に利用してくれるリピーターにつながります。また、リピーターが安定してくると、ほかの見込み客の集客にも力を入れやすくなるため、集客全体のレベルアップを図れます。
さらにポイントカードが顧客の財布に入っているだけで、店舗を思い出すきっかけにもなり、来店の動機作りとしても有効的です。
2. 優良顧客を獲得できる
2つ目の理由は、売上や単価が高く、来店回数やサービス利用回数が多い優良顧客を獲得できる点です。一般的には新規の顧客よりも優良顧客を獲得する方が店舗経営にはメリットがあるといわれており、優良顧客は繰り返し同じ商品やサービスを利用してくれるため、経営面でも優先事項の高い項目となります。
優良顧客を生み出すためには、商品の購入の際に大きな割引を提供したり、ポイントの還元率が高いなどの特典をつけることが重要です。
3. 再来店の促進
3つ目の理由は、再来店の促進につながるという点です。ポイントが貯まるから来店する、貯まったポイントを利用するために来店するというサイクルができているため、「あのお店だったらポイントで安くお酒が飲める」「ポイントで少しいいワインが飲める」などと感じるようになり、再来店の可能性を高めます。
またポイントカードから得られる個人情報を用いて再来店を促すDMを送付したり、ポイントカードにSNSのアカウント情報を記入しておくことで、顧客に店舗情報を余すことなく伝えられます。
物理的なカードであれば、財布の中に見つけて店舗の存在を思い出してもらえるということもあるでしょう。
ポイントカード以外の集客方法3選
ポイントカード制度の導入でも集客効果が期待できますが、ほかにもポイントカード導入と同時並行して取り組めるものもあります。
そこでポイントカード以外の集客方法について解説していきます。
1. ポータルサイトへの登録
飲食店が利用できるポータルサイトの例としては「食べログ」「ぐるなび 」「Retty」「ホットペッパー グルメ」などが挙げられ、登録することで予約システムの利用や口コミの管理などができるようになります。
バーを探す理由は多岐にわたりますが、写真や口コミ、店舗のアピールポイントなどを掲載しておくと、バーを探している人の目に触れやすくなり、新規顧客の獲得にもつながると考えられるでしょう。
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2. 公式サイトやSNSを利用
ポータルサイト以外にも、公式サイトやブログ、FacebookやInstagramなどのSNSの活用も有効的です。ホームページに掲載する情報を増やしたり、写真や口コミを積極的に掲載する、更新頻度を高めることによって、さらに魅力を伝えられるようになります。
2018年10月からInstagramとぐるなびが連携をとっているなど、ポータルサイトによってはSNSと連携させている例もあります。この連携によってユーザーが「席を予約する」ボタンからすぐに利用できるため、SNSから簡単に誘導できます。
こうした方法は、基本的に自社で管理することになり、更新内容や頻度の設定を自分たちで行わなければならないため、時間やコストを十分に検討しておく必要があります。
3. 店舗づくりを工夫する
バーの集客では、女性が集まるお店作りを心がけると良いとされています。男性客は自然と女性が多く来店しているお店に足を運ぶ傾向があるため、女性客の集客に成功していると男性客も見込み顧客として見据えられます。またバーメニューに他店では食べられないオリジナルメニューを追加し、この店舗でしか食べられないメニューという価値づけをすることも有効的です。
新規顧客を獲得するためには、入店前にメニューを確認できるように看板を店頭に設置したり、店舗の雰囲気が外からでもわかるように外観を変えておくこともよいでしょう。
集客方法を工夫して売り上げアップ
バーがポイントカードを導入によって、既存顧客の囲い込みや、それに伴い新規顧客の獲得も目指すことができます。事例にもあったように、ポイントが貯まることで割引のサービスを提供したり、お酒に関わるプレゼントを用意しておくなど、ポイントをインセンティブとした工夫を施せると効果が期待できます。
導入することによるランニングコストや初期費用も考慮しながら、自店舗に対応した集客方法を探るとよいでしょう。
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