毎年2月14日のバレンタインデーは、女性が男性にチョコレートを贈り気持ちを伝える日として知られています。
しかし、日本以外の国ではチョコレートではなく違うプレゼントを渡したり、違う風習があったりするところもあります。
店舗ビジネスとして注目したいイベントである今年のホワイトデーや来年のバレンタインのキャンペーンのヒントにしていただきたく、この記事では世界各国のバレンタインで日本とは異なる風習や、ホワイトデーに関する情報をまとめています。
- 1. 中国:「情人節」として、男性から女性にバラの花束を贈る
- 2. アメリカ:男性から女性に感謝を伝える日
- 3. フランス:恋人たちのお祭りの日
- 4. イタリア:赤いバラを男性から女性に贈る
- 5. 韓国:日本と同じく女性から男性にチョコレートを贈る
- 6. イギリス:恋人同士が愛を伝え合う日
- 7. スコットランド:お祭りから結婚するペアも
- 8. スペイン:男女でプレゼントを渡し合う
- 9. デンマーク:男性から女性に「ダマし手紙」を贈ることも
- 10. ロシア:チョコレートではなくバレンタインカード
- 11. フィリピン:家族同士で祝い合う日
- 12. ブラジル:2月14日はバレンタインデーではない
目次
1. 中国:「情人節」として、男性から女性にバラの花束を贈る
中国のバレンタインデーは「情人節(チンレンジエ)」と呼ばれます。男性が恋人や妻にバラの花束を贈るため、日本の風習とは異なります。
また、日本では「バレンタインのお返し」と認識されるホワイトデーの3月14日では、女性から男性にお返しの贈り物をする風習はありません。
さらに、旧暦7月7日(西暦2021年では8月14日)も「情人節」と呼ばれ、どちらの日もプレゼントを用意するのは男性側です。
なお、2月14日は「西洋情人節」、旧暦7月7日は「七夕情人節」と呼び分けられています。
Instagram:mi_flower_and_giftsによる投稿
2. アメリカ:男性から女性に感謝を伝える日
アメリカのバレンタインデーでは、男性から女性にプレゼントします。贈り物は日本と同じくチョコレートもありますが、花やぬいぐるみ、風船、メッセージカードなどの場合もあります。
日本では女性が好意の相手にチョコレートを贈る習慣イベントですが、アメリカではカップルや夫婦、家族などが日頃の感謝を伝える日として認識されています。
そのため、義理チョコを贈ったり、ホワイトデーにお返しをしたりすることもありません。
Instagram:balloon_art_decorationによる投稿3. フランス:恋人たちのお祭りの日
フランスのバレンタインデーは「La Saint-Valentin(ラ・サンヴァロンタン)」と呼ばれています。カップルや夫婦など愛し合う2人が一緒に過ごす日として、認識されています。
そのため日本のように、女性から男性にチョコレートを渡すことはなく、男性から女性に花束やメッセージカードを贈ります。
特に贈り物としては赤いバラが人気といいます。また、手作りのチョコレートを渡す風習もありません。
Instagram:julianaludolfによる投稿4. イタリア:赤いバラを男性から女性に贈る
イタリアではバレンタインデーを「San Valetino(サン・ヴァレンティーノ)」と呼びます。
日本のように女性から男性にチョコレートを贈ることはなく、夫婦や恋人たちがお互いの気持ちを確かめ合い、祝う日として認識されています。
男性から女性にプレゼントを贈ることがおおく、バレンタインデーの当日には花屋で赤いバラが売り切れるほどに赤いバラが人気といいます。
日本のようにチョコレートも人気があり、2月14日に近づくにつれてバレンタインに関するテレビCMが多く流れます。「キス」という意味を持つチョコレートである「バッチ」が人気です。
また、バレンタインデー当日を大事にするため、ホワイトデーにプレゼントを贈る風習はありません。
Instagram:carinemasetによる投稿5. 韓国:日本と同じく女性から男性にチョコレートを贈る
韓国では日本と同じく、女性から男性にチョコレートを贈る風習があります。特に、たくさんのチョコレートをバスケットに入れて、ラッピングして贈ることが人気です。
また韓国では、4月14日を「ブラックフライデー」と呼びます。
ブラックフライデーでは、バレンタインデーやホワイトデーでプレゼントをもらえなかった人たちが、黒い服を着てジャージャー麺などの黒い食べ物を食べます。
このように、恋人ができなかった男女がお互いを慰め合うという、日本にはない風習があることが特徴です。
Instagram:seoyo_jsによる投稿6. イギリス:恋人同士が愛を伝え合う日
イギリスのバレンタインデーは、恋人や夫婦が愛を伝え合う日として認識されています。
女性から男性にプレゼントを贈ることもありますが、多くは男性から女性に向けたプレゼントがおおいようです。
メッセージカードを贈ることが一般的で、チョコレートや花束、ワインなどと一緒に渡します。
また、日本の義理チョコを贈る風習はなく、ホワイトデーにプレゼントを贈ることはありません。
Instagram:shawsiberianwinesによる投稿7. スコットランド:お祭りから結婚するペアも
スコットランドではバレンタインデーにお祭りを開催します。
同じ人数の男女が集まり、1人ずつ紙に名前を書きます。そして、男性が書いた紙を女性が、女性が書いた紙を男性がランダムに引いてペアを作ります。さらに、そのペアの男性が女性にプレゼントを渡すというお祭りです。
また、そこでペアになった男女が将来的に結婚することもあるといいます。
日本のように女性から男性に気持ちを伝えるための日ではないため、バレンタインデーに好きな人や恋人がいなくてもお祭りに参加できます。
8. スペイン:男女でプレゼントを渡し合う
スペインのバレンタインデーは「Día de San Valentín(デイア・デ・サン・バレンテイン)」と呼ばれます。
男性から女性にプレゼントを贈る風習がありますが、女性もお返しのプレゼントを用意しています。
日本のように女性から男性に告白することはなく、夫婦などすでに愛し合っている関係性の2人が愛を確かめ合う日として認識されています。
男性からのプレゼントは、日本のようにチョコレートも選ばれますが、花束やアクセサリー、洋服などを贈ることがおおいようです。女性からは香水を男性に贈ることが多く、テレビCMもバレンタインデーが近づくと香水に関するものが流れます。
なお、スペインではホワイトデーにお返しを贈る風習はありません。
Instagram:linares_perfumeria_による投稿9. デンマーク:男性から女性に「ダマし手紙」を贈ることも
デンマークは他のヨーロッパ諸国と比べて、バレンタインデーはあまり普及していません。
普及していない中でも、恋人同士でプレゼントを贈り合う風習があります。なお、日本のように女性から男性にチョコレートを贈るといった形ではなく、またプレゼント内容は花束やお菓子などです。
男性から「ダマし手紙」と呼ばれるメッセージカードを女性に渡すこともあります。このカードに差出人は書かれおらず、うけとった女性が差出人を見つけた場合には、イエス・キリストの復活を祝う祭りであるイースターに男性からプレゼントが贈られるといった風習があります。
Instagram:pelikannenによる投稿10. ロシア:チョコレートではなくバレンタインカード
ロシアでも日本やヨーロッパと同じく2月14日がバレンタインデーとされています。
ロシアではバレンタインデーに告白する風習はありません。プレゼントを渡し合う日として認識されています。恋人や夫婦間はもちろんのこと、異性の友人や職場の同僚にもプレゼントを贈ります。
プレゼントは日本とは違いチョコレートは定番ではなく、ハート型のお菓子やぬいぐるみ、「ヴァレンチーンカ」と呼ばれるバレンタインカードを贈り合います。男性から女性へのプレゼントとして、赤いバラも人気です。
そして、日本のようにホワイトデーにプレゼントをお返しする風習はロシアにはありません。
Instagram:solodkiy_pryanukによる投稿11. フィリピン:家族同士で祝い合う日
フィリピンのバレンタインデーは日頃の感謝を伝える日です。カップルだけでなく、親子や兄弟などの家族同士でも祝います。日本のように義理チョコを渡す風習はなく、愛と感謝を伝え合うことがその目的とされています。
プレゼントの定番はバラの花束です。バラやハートを抱えたテディベアなどのぬいぐるみも人気です。
チョコレートを渡すこともありますが、その場合はプレゼントと一緒に渡すことが多いです。
なお、フィリピンにはお返しを渡すホワイトデーにあたる日はありません。
Instagram:its_ajdgzmn1988による投稿12. ブラジル:2月14日はバレンタインデーではない
ブラジルではバレンタインデーの風習はありません。2月14日は普通の1日として過ごします。
しかし、6月12日に「Dia dos namorados(ジア・ドス・ナモラードス)」と呼ばれる恋人の日があり、バレンタインデーのようなお祝いを行います。
ただし、日本のように好きな人に気持ちを伝えるのではなく、夫婦などのパートナー同士がプレゼントを贈る日という認識が強いようです。
プレゼントとしては写真入りのフォトフレームが定番です。さらに、花束や洋服や靴なども人気で、チョコレートを渡すこともあります。
なお、ジア・ドス・ナモラードスに対応するホワイトデーのような「お返しの日」はブラジルにはありません。
Instagram:meusquadrosoficialによる投稿
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