美容室の売上を維持するには?コロナ禍を乗り切るキーワードは「地元消費」

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新型コロナウイルス感染拡大に伴う外出⾃粛の影響で、実店舗型ビジネスの多くが打撃を受けました。美容室も少なからず影響を受けているようです。

そこで本記事では、そんなコロナ禍でも売上を維持した美容室の特徴について解説します。

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コロナ禍でも「売上維持」した美容室の特徴は?

日本美容創生株式会社は、2020年12月~2021年1月、全国の美容室オーナー(75名)を対象にアンケート調査を実施しました。

同調査で「新型コロナウイルスの影響により、昨年と比べサロンの売上に変化はありましたか?」と尋ねたところ、24%のオーナーが「上がった」、18.7%が「同等」と回答しました。半数近く(42.7%)の美容室は、売上が減少していなかったことがわかります。

美容室 コロナ 影響
▲半数近く(42.7%)の美容室は、売上が減少していなかった:日本美容創生株式会社調べ

売上が増加した美容室では「新規顧客が増加」、「地元消費」の取り込みで

日本美容創生株式会社は、同調査で昨年と比べサロンの売上が「上がった」と回答した美容室オーナーに、ヒアリングを実施しました。

すると、「新規顧客が増えた」という回答が多数あったといいます。

コロナ禍では、テレワークの普及により、これまで都市部の美容室に通っていた顧客が地元の美容室を利用するようになりました。

そのため、地域に根ざした経営を行い、「地元消費」の取り込みに成功した美容室は、地域の新規顧客を獲得し売上をアップさせたということです。

コロナ禍の美容室が「地元消費」を取り込むには?今こそ取り組みたい無料Web施策6選

では、コロナ禍で「地元消費」を取り込むためには、どのような施策を進めれば良いのでしょうか。

たとえば地元の美容室をWeb上で検索した際、家から徒歩5分の美容室と徒歩15分の美容室とが候補に挙がったとすれば、多くの場合前者が選ばれるでしょう。

しかし前者の美容室Google マップや口コミサイトなどに全く登録しておらず、住所などの詳細な情報がわからなかった場合、そもそも選択肢にも挙がらないことになります。Web上の顧客接点を増やすことは非常に重要だということがわかるでしょう。

さらに、緊急事態宣言下では営業時間を変更する施設が多くあります。消費者側としては「本当に営業しているのかな」と不安に思うでしょう。仮に通常通りの営業だった場合でも、「通常通り営業しています」ということを伝えることが必要です。

以下のWebツールは無料で簡単に登録できます。顧客接点を増やすとともに、住所や営業時間などの店舗情報を確実に伝えましょう。

  1. Google ビジネスプロフィール
  2. 美容室向け口コミサイト
  3. Yahoo版Google ビジネスプロフィール「Yahoo!プレイス」
  4. LINE公式アカウント
  5. Instagram
  6. Apple版Google ビジネスプロフィール「Apple Maps Connect」

では、以下でそれぞれのツールについて解説していきます。

1. Google ビジネスプロフィール

Google ビジネスプロフィール(旧:Google マイビジネス)は、Google マップに載っている店舗情報をオーナーが管理できる無料のツールです。

国内のマップアプリシェア率No.1はGoogle マップ、そして検索エンジンシェア率No.1はGoogle 検索のため、Google ビジネスプロフィールを利用して美容室店舗情報を登録することで、ユーザーの目に触れる機会を作り、集客につなげることができるでしょう。

Google ビジネスプロフィールの基本的な情報や、登録手順は以下で詳しく解説しています。

関連記事:基礎から学ぶ「Google ビジネスプロフィール」まずは店舗を登録して集客につなげよう

基本的な情報を登録できたら、新型コロナウイルス対策などの情報を積極的に発信します。営業時間などの重要な情報も、変更があればすぐに更新しましょう。

関連記事:もっと活用!Google ビジネスプロフィールで追加すべき情報とは?

ただしGoogle マップ上の情報は、ユーザーやGoogleによって「改ざん」されるリスクがあります。情報を登録するだけでなく、登録した情報が合っているのか、引き続き監視する必要があります。

Googleマイビジネスの店舗情報が勝手に登録・変更された!理由や修正方法・対策を解説

正確に言うと、Google アカウントを持っている人であれば、店舗のGoogleビジネス プロフィール(旧Googleマイビジネス)から「修正の提案」を行うことができ、それをGoogleまたは店舗側が承認すれば掲載される、という仕組みになっています。

2. 美容室向け口コミサイト

美容室向けの口コミサイトには、主に以下のようなものがあります。

※プランによっては有料です。詳細は各サイトに問い合わせて確認してください。

口コミサイトまとめ20選|飲食店・美容院・旅行・宿泊業別で比較

ぐるなびは国内最大級のグルメサイトで、月間でぐるなびを見たブラウザー数は5,600万人にのぼるとされています。店舗検索や豊富なクーポンの配布、予約手配、季節やイベントごとの特集ページの公開といった多様な機能で多くのユーザーから支持を得ています。

口コミサイトを見るユーザーは、当然ながら口コミ評価を見て美容室を比較検討します。そのため各口コミサイトに登録した後は、高評価な口コミを多く集める施策を実施することが重要です。

美容室の口コミ集客については、以下の記事で詳しく解説しています。

美容室の口コミ集客は質の良さがカギ|口コミ収集の方法とオススメサイト3選

Instagramは写真をメインとするSNSです。施術のビフォーアフターを投稿することで、スタイリストの技術力をアピールできます。Instagramにはハッシュタグ機能があるため、ハッシュタグをつけることでより多くの人に見てもらえる可能性が増えるのも大きな特徴です。


3. Yahoo版Google ビジネスプロフィール「Yahoo!プレイス」

Yahoo!版Google ビジネスプロフィールともいわれるYahoo!プレイスは、地図アプリであるYahoo!マップやYahoo! 検索の結果画面上に店舗の公式情報を無料で掲載できるツールです。

ニールセンの2020年5月 地図・旅行情報カテゴリーのメディア利用状況調査(https://www.netratings.co.jp/news_release/2020/07/Newsrelease20200721.html)によれば、Yahoo!MAPの月間利用者数は871万8,012人で5位でした。

ただし1人あたりの平均利用回数が50回と多いため、GRP(延べ視聴率)はGoogle マップに次いで2位となっています。

Google マップに加え、Yahoo!MAPのようなよく使われる媒体内に店舗情報を登録し、情報を充実させることで、ユーザーとの接点が増えて集客力が上がると考えられます。

そこで、Google マップだけでなくYahoo!MAPにも店舗情報を掲載しておきましょう。

Yahoo!MAPの基本的な情報や、Yahoo!プレイスを利用した登録方法は、以下で解説しています。

「Yahoo!マップ、Yahoo!ロコ、Yahoo!プレイス」何が違う?登録方法・料金・編集方法を店舗向けに解説

経路案内や

4. LINE公式アカウント

LINE公式アカウントは、LINEの「タイムライン」に情報を投稿したり、ユーザーに直接メッセージを送信したりできるビジネス向けアカウントのことです。

LINE上から予約を受け付けるなどの機能もあるため、一度来店してくれた人をリピーター化するのに活用できるツールだといえるでしょう。

LINE公式アカウントの基本的な情報や、登録方法は以下で解説しています。

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また、予約管理に時間がかかるという場合は、自動で予約管理ができるLINE公式アカウント向けアプリケーション「リピッテ ビューティー」などを活用するといいでしょう。

5. Instagram

Instagramは、画像を使って視覚的に店舗の魅力を伝えられるツールです。ヘアースタイルや店内の写真などを投稿すれば、特にInstagramを使っている若い世代に訴求できるでしょう。

また、InstagramなどのSNS上で多くのユーザーから支持されれば、Googleでの評価も上がるといわれています。Google ビジネスプロフィールなど、他のツールと同時に情報発信を進めましょう。

さらにInstagramでは、位置情報や場所の名前で検索できる機能があります。Google マップなどのマップアプリと同様、場所の情報と結びついているので、集客につながりやすいといえるでしょう。

Instagramの場所検索については、以下の記事で詳しく解説しています。

インスタで店舗の位置情報を追加する方法:Instagramの「場所」検索とは?

また、ユーザーが店舗の場所を追加して投稿してくれることもあります。この場合そのユーザーのフォロワーにも投稿を見てもらえるため、自然な宣伝効果が生まれます。口コミを通じて店舗の魅力を広げることをめざす「口コミマーケティング」の仕掛けの一つにもなるでしょう。


インスタ投稿を工夫して集客につなげる3つの機能とコツ

レモネードバイレモニカ(LEMONADE by lemonica)は、「インスタ映え」で人気を集めるレモネード専門店です。

6. Apple版Google ビジネスプロフィール「Apple Maps Connect」

AppleGoogle ビジネスプロフィールともいわれるApple Maps Connectは、iPhoneで使える「マップ」アプリ上の店舗情報を管理できるツールです。

現時点では電話番号、Webサイト、営業時間などの基本的な情報しか掲載できないようですが、iPhoneユーザーのうち23%が「マップ」アプリを使っているため、こちらも整備しておくと良いでしょう。

Apple Mapsの基本的な情報は、以下の記事で詳しく解説しています。

iPhoneのマップ vs Googleマップ徹底比較!最新機能とその違い

iPhoneの「マップ」(

また、Apple Maps Connectの使い方については以下の記事で詳しく解説しています。

【画像付き】Apple Mapsに店舗情報を登録する方法を解説!新機能・導入メリット・注意点も紹介

行きたい


Web上の顧客接点を増やし、「地元消費」を取り込む

コロナ禍の美容室経営では、「地元消費」をいかにして取り込むかが課題となります。

以上に紹介したWebツールに登録することで、地域で新たに美容室を探している消費者との接点を増やし、新規顧客を取り込むことが期待できるでしょう。

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<参考>

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