Chromeで「送信しようとしている情報は保護されません」と警告、大丈夫?原因と対処法を解説

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2020年12月中旬頃から、一部のWebサイトでログインしたりフォームに記入した情報を送信する際に「送信しようとしている情報は保護されません」という警告が表示されるとの報告が散見されるようになりました。

飲食店宿泊施設を予約する画面においてこのような警告が表示されると、利用者に不安感を与えてしまう原因となり離脱にも繋がります。

自社のWebサイトや予約プラットフォームでこの警告が表示される場合は、速やかに対処したいところです。

今回は「送信しようとしている情報は保護されません」という警告が表示される原因と対処法についてわかりやすく解説します。

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「送信しようとしている情報は保護されません」警告、Google ChromeとMicrosoft Edgeで確認されている

今回問題となっているのは、一部のWebサイトにおいて情報を送信する際に「送信しようとしている情報は保護されません」「サイトで使用されている接続は安全性が十分ではないため、情報が他人に読み取られる可能性があります。」という警告文が表示される現象です。

この現象は、Google ChromeとMicrosoft Edgeにおいて確認されています。

これら2つのWebブラウザは、両者ともに「Blink」というHTMLレンダリングエンジン(Webサイトを描画するプログラム)を採用しています。

そのため、同様にBlinkを採用しているWebブラウザであるOperaでも類似した現象が発生すると予想されます。

このような警告文が表示されると利用者は不安を覚え、Webサイトからの予約や会員登録を諦めてしまう可能性もあります。

フォーム送信の一歩手前にて離脱が発生すると大きな機会損失となるため、自社のWebサイトでこの現象が発生している場合は早急に対処すべきでしょう。

原因は「httpとhttpsの混在」

この現象が発生している原因は、Webサイトの中でhttpとhttpsが混在していることにあります。

httpとは「Hyper Text Transfer Protocol」の略称で、Google ChromeなどのWebブラウザとWebサーバー(Webサイトを設置しているコンピュータ)との間における通信手順(プロトコル)のことです。

またhttpsとは「Hyper Text Transfer Protocol Secure」の略称で、httpを暗号化した通信手順のことです。

インターネットの登場以来、ほぼ全てのWebサイトが通信手順としてhttpを採用していました。

しかし、httpは通信を暗号化しないため、悪意を持った人間により通信が盗聴されたり改竄される危険性がありました。

これを受けて1990年代中盤には通信を暗号化できるhttpsが誕生し、2010年代後半には多くのWebサイトがこれまでのhttpをhttpsに置き換えました。

一方で、現在でも全てのWebサイトがhttpsに置き換わった訳ではなく、一部のWebサイトでは引き続きhttpを使用しています。

そのため、自社のWebサイトがhttpsに対応していても、Webサイトに配置されているコンテンツがhttpであったり、リンク先のWebサイトがhttpである場合も考えられます。

このようなWebサイトで何らかの情報を送信する場合、Google ChromeなどのWebブラウザは「送信しようとしている情報は保護されません」という警告を表示し、利用者を情報漏洩から保護しようと試みます。

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「なぜか予約が少なくなった」と思ったら確認を

最近、特に12月中旬頃から突然予約数や問い合わせ数が低下しているWebサイトは、httpとhttpsの混在が原因でGoogle ChromeなどのWebブラウザが警告を表示していることが考えられます。

この現象は、手元のパソコンにGoogle Chromeをインストールし、Google ChromeからWebサイトにアクセスし、予約フォームから情報を送信してみることで検証できます。

最近なぜか突如として予約数が減少した事業者は、Webサイトでこの現象が発生していないかどうか一度確認してみるとよいでしょう。

それでは、実際にこの現象の発生が確認できた場合、どのように対処すればよいのでしょうか。以下ではWebサイトの種類別に最適な対処法を紹介します。

1. Webサイト制作会社に外注しているなら

Webサイト制作会社に自社のWebサイトや予約システムを外注している場合、制作会社側でhttpsへの対応が遅れていることが考えられます。

この場合は、警告画面のスクリーンショットと警告が表示されるWebページのURLを制作会社に共有し、対応を依頼しましょう。

2. OTAや各種予約プラットフォーム経由の予約が減ったなら

12月中旬頃からOTAや予約プラットフォーム経由の予約が突然減った場合、利用しているOTAや予約プラットフォームがhttpsに完全対応していない可能性が考えられます。

この場合は、同じOTAや予約プラットフォームを利用しているほかの事業者も影響を受けているため、TwitterなどのSNSにてこの現象について言及されている可能性があります。

「利用しているサービス名 + 送信しようとしている情報は保護されません」などの検索ワードでTwitterなどの投稿を検索し、同じ現象に悩まされているほかの事業者がいるかどうか確認するとよいでしょう。

もし多くの事業者が障害を報告している場合、OTAや予約プラットフォームは既に報告を受け修復作業を進めていることが考えられます。

時間をおいて再度確認してみるか、長期にわたり改善されない場合は改めてOTAや予約プラットフォームに問い合わせるとよいでしょう。

なお、記事執筆時点(2021年1月12日現在)では楽天トラベル、Yahoo!トラベルTripAdvisor食べログぐるなびなどの大手OTAや予約プラットフォームにおいてこの現象は確認されていません。

3. 自前のWebサイトを運営しているなら

社内で制作したWebサイトや予約システムを運営している場合、Webサイトや各コンテンツが全てhttpsに対応しているか確認し、httpのものを見つけてhttpsに変更する作業が必要となります。

また、httpにしか対応していないWebサイトやコンテンツにリンクする箇所で強制的にhttpsを指定していても、リンク先のWebサイトやコンテンツはhttpとなるため上述した警告が表示されてしまいます。

この場合も、リンク先のWebサイトやコンテンツをhttpsに変更する作業が必要となります。

この作業にはWebの専門知識が必要となるほか、Webサイトの規模によってはかなりの時間を要する可能性があります。

そのため、Webサイト制作会社への修正作業の外注を検討する必要が出てくるかもしれません。

また、修正を待つ間にメールや外部予約プラットフォームGoogle マイビジネスなどからの予約ルートを構築することで、機会損失を最小限に抑えられます。

特にGoogle マイビジネスは使い方次第で新規顧客の獲得に大きな力を発揮するため、修正完了後も引き続き運用することが望ましいといえます。

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