香りマーケティングとは?3つの効果&企業事例を紹介!

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香りマーケティングとは、嗅覚を通して自店舗商品のブランドイメージを伝えるというマーケティング手法です。

匂いは五感の中でも記憶に残りやすく、その香りを嗅いだ時の経験とリンクして記憶されやすいという特徴があります。この特徴を活かして、販売促進やブランドイメージの定着、売り上げの向上につなげている企業が存在します。

そこで本記事では、香りマーケティングの概要・効果・事例を紹介します。

香りマーケティングとは?

香りマーケティング人間の嗅覚に訴えかけるマーケティング手法を指します。

音声や映像と異なり、香りは離れたところに伝えるのが困難な情報です。しかし経験や感情とリンクされやすく、企業や商品のイメージを消費者に印象付ける際に効果的です。

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なぜ香りマーケティングが注目されているのか

香りは嗅覚に訴求する情報で、五感の中でも記憶に残りやすいといわれています。嗅覚の一次中枢である「嗅球」で感知された匂いは、扁桃体などの脳の器官を通じて認識されます。

経験や感情は香りと連結して記憶されやすく、再度その匂いを嗅いだときに記憶がよみがえりやすくなります。これにはプルースト効果という名前もついており、香りと記憶を語る上では切り離せない効用です。

競合他社がひしめく業界において、消費者に香りと自社ブランドや商品のイメージを結び付けて覚えてもらえる香りマーケティングは、顧客とブランドの結びつきを強化し、ブランドの認知度や商品の満足度の向上に貢献します。

香りマーケティングで得られる3つの効果

香りマーケティング店舗に及ぼす効果はいくつか存在します。

嗅覚に訴えかけるこの手法は、店舗との差別化や顧客の滞在時間の延長、顧客満足度の向上といった効果をもたらします。

1. 他店舗との差別化ができる

香りマーケティングによって他店舗との差別化ができます。

店舗や扱う商品のコンセプトによって内装や宣伝手法のブランディングが変わるように、香りもブランディングできます。特に特徴的な匂いはより一層消費者の記憶に残りやすく、それと連動したブランドや商品の印象も同様に記憶されます。

このような効果を狙ってつくる、ブランドや商品のコンセプトからイメージした香りを「ブランド・セント」といいます。

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2. 滞在時間を延ばし、購買意欲もあがる

香りマーケティング顧客の店舗滞在時間を伸ばしたり、購買意欲を上昇させたりする効果があります。

アメリカ・シカゴにある嗅覚味覚療法研究財団で研究しているアラン・ハーシュ博士は、1998年にカジノである実験を行いました。

この実験では2種類の香りを用意し、それぞれの香りで顧客の滞在時間に差異があるかどうかを調査しました。

結果として2種類両方の香りで滞在時間が延長されるという結果を得ており、香りによって人は無意識にリラックスすると考えられています。

しかしそれよりも重要なのは、店舗やブランドに合う香りかどうかという点です。

前述の実験でも2種類の香りで共に滞在時間が延長されましたが、より長く顧客が滞在したのは片方の柑橘系の香りであり、気分を高揚させる効果を持つこの香りの方が、カジノという場所の特性により適していたことがうかがえます。

たとえば顧客と店員の間で会話の多いアパレルショップやサロンなどでは、顧客の緊張緩和に作用し、購買意欲を増進させるリラックス効果の強い香りなどが効果的でしょう。

3. 顧客が満足する体験を提供できる

香りによるマーケティングは、顧客の満足度を向上させ再来店のきっかけを生み出します。

これは香りを通じて商品店舗に対する評価が向上するためだけでなく、従業員の接客に対するモチベーションと接客品質の向上による好感度のアップも起因しています。

香りマーケティング 3つの事例

香りマーケティング活用し、集客やブランドイメージの向上に取り組んでいる企業があります。ブランドイメージとリンクした各企業の香りは、店舗内や備品等に使われるだけでなく、アロマグッズなどの商品として、消費者向けに販売もされています。

これにより顧客はその香りに接触する時間が長くなり、より深くブランドイメージを持つことになります。

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1. すみだ水族館

東京スカイツリーにあるすみだ水族館は、香りマーケティングを最大限に生かし「リラックス空間としての水族館」という新しいコンセプトを打ち出しています。

ここでは「Arobalance(アロバランス)」と呼ばれる特殊な成分でできた香りを充満させています。この香りにはストレスなどをコントロールする交感神経に作用し、リラックス効果があるとされています。

また一部エリアでは季節に応じて配合した香りを用意しており、夏と秋には清涼感を感じる香りを、冬と春には甘みのあるフローラルな香りを漂わせています。

2. ANA

香りマーケティングの事例の中でも特に著名なのは日本の大手航空会社である全日本空輸(ANAです。

ANAブランド」のテーマである「Inspiration of JAPAN」というコンセプトにあうように配合された12種類の天然アロマを、空港のラウンジや機内で提供されるおしぼりやハンドソープに使用しています。

この香りを配合したアロマオイルはオンラインショップでも販売されています。

3. トヨタ自動車

トヨタ自動車の数あるブランドの中でも高級車として認知されている「LEXUS」では、四季折々の香りをLEXUSショールームに漂わせています。

高級車ブランドとしてのラグジュアリーなイメージを、嗅覚からも感じさせることに寄与しています。

この香りはLEXUSの販売店やショールームでグッズとして販売しており、購入できます。

香りマーケティングを活用したブランディング戦略を

香りを用いて嗅覚に訴求するマーケティング手法は、記憶に残りやすく強い印象を顧客に与えます。

店舗や扱う商品のコンセプトに沿った香りを用意し、ブランディングの一環として用いることでさまざまな効果を期待できます。

具体的な効果として、多店舗との差別化や、顧客の店舗滞在時間の延長、顧客満足度の上昇などが挙げられます。

実際に香りマーケティングに取り組んでいる企業では、その香りを利用したアイテムの販売なども行っており、顧客と香りに基づくブランドイメージの接触機会を増やすことにも成功しています。

競争が激化する各市場において、自店舗やブランドの価値を高める手段のひとつとして、香りマーケティングの導入も効果的です。

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