旅行・観光業界のInstagram活用事例3選|位置情報をいかした発信・海外市場へのアプローチ・運用のポイント

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Instagramは2010年の登場以来、利用者数を大きく伸ばしている勢いのあるSNSです。2020年現在、アクティブユーザー数は右肩上がりに増加し続けており、露出アップと高い宣伝効果を期待してさまざまな事業者がPRの場として活用しています。

観光業界も例外ではなく、各観光施設は世界中のユーザーに視覚でアプローチしようと積極的にInstagramで発信をしています。

そんなInstagramを効果的に運用するためには、Instagramの提供するサービスの特徴やユーザー層を理解することや、いくつかのポイントをおさえておくことが重要です。

本記事では、Instagramを活用するメリットや運用する上で知っておきたいポイント、実際の観光施設の活用事例について紹介します。

観光施設のInstagram活用事例

実際に、観光施設の公式アカウントでInstagram活用に成功している事例について紹介します。

事例1. 箱根彫刻の森美術館:一般利用者による施設の投稿をシェア

箱根彫刻の森美術館では、美術館を訪れた顧客のInstagram投稿から印象的な写真を選出し、一般ユーザーの目線で撮影されたさまざまな写真を投稿し、紹介しています。

訪れた利用者が実際に感じる施設の魅力を共有することで、施設スタッフによる運用だけでは発信できない部分を伝え、効果的なプロモーションとなっています。

箱根彫刻の森美術館 nstagram
▲[箱根彫刻の森美術館の投稿]:Instagramより 口コミラボ編集部スクリーンショット


事例2. 金沢21世紀美術館:イベント告知に活用

金沢21世紀美術館では、投稿内で期間限定のイベントを告知し、参加申し込みのリンクもつけることでアクセス数の増加を狙っています。

金沢21世紀美術館 Instagram
▲[金沢21世紀美術館の投稿]:Instagramより 口コミラボ編集部スクリーンショット


事例3. 清水寺:外国人への訴求を意識した投稿

京都の代表的な観光地である清水寺では、外国人への訴求力を高めるような、日本の四季を感じられる画像投稿しています。

お寺で催される季節ごとの行事の様子を画像で紹介し、日本のお寺の魅力を最大限に魅せています。

写真と動画コンテンツが並ぶ清水寺のインスタグラムアカウントのトップページ
▲[清水寺のInstagram公式アカウント]:口コミラボ編集部スクリーンショット

Instagramを活用した集客のメリット

国内有数の利用者数を誇るInstagramで宣伝活動を行うことにより、知名度向上や集客アップへの効果が期待できます。また、動画や写真を活用した投稿は、国内のみならず海外からの旅行者へのアピールにも役立ちます。

以下では、Instagramを集客に活用するメリットを紹介します。

利用者数が多く、広範囲にアプローチできる

Instagramは、LINEやTwitterに続き国内で月間3,300万人のアクティブユーザー(2019年06月時点)をもつSNSサービスです。活用することで、中心的な利用者層である10代から20代の若年層に対して一気に知名度を拡大させることが期待できます。

また、Instagramでは、文字よりも写真や動画を中心としたコンテンツを投稿する場として活用されるため、観光施設のPRに向いている側面をもちます。施設内のアピールポイントや周辺の観光名所、景色などの特徴を伝える動画を投稿することで、ユーザーの心を動かすことにつながります。

簡単に発信でき、費用をかけずに多くの利用者にアプローチできる点がメリットとなります。

ハッシュタグや位置情報の検索で閲覧が増える

最近ではInstagramハッシュタグや位置情報を検索し、行きたい場所やお店などの情報収集を行うユーザーが多くいます。そのため、ハッシュタグや位置情報を付けて投稿することでより多くのユーザーに見てもらえます。

ハッシュタグとは検索用のキーワードのようなもので、一つの投稿につき最大30個まで付けることが可能です。

ユーザーは興味のあるハッシュタグを検索することで、ハッシュタグが含まれる投稿を一覧で見ることができます。

投稿者は関連する人気のハッシュタグやユーザーが検索すると予想されるハッシュタグをつけて投稿を行うことで、ユーザーの目にとまる機会を増やすことができます。

また、位置情報を付けて投稿することも投稿者、ユーザーの双方にメリットがあります。

投稿者にとっては、投稿本文中に詳細な住所を記載する必要がなく、必要最小限の文面での投稿が可能です。ユーザーは、アカウント名のすぐ下に表示された位置情報をタップすることで別で地図アプリを開くことなく、簡単に施設の所在地を知ることができます。

これらの機能を活用することで、普通に投稿をするよりも多くのユーザーへのアプローチが期待できます。

インスタ投稿を工夫して集客につなげる3つの機能とコツ

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外国人への訴求力も高い

Instagram投稿では写真や動画などの視覚による情報が大半を占めるため、日本の観光地を調べている海外のユーザーにも訴求しやすいという特徴があります。

訪日外国人ユーザー向けに多言語のハッシュタグを付けたり、位置情報を付加したりすることで、各施設の特徴や立地をわかりやすく伝えられます。

国内ユーザーだけでなく海外のユーザーに対しても同時に投稿内容が伝わる可能性があることを念頭に置き、アカウントを運用することが大切です。

観光施設がInstagramを活用する際のポイント

新規フォロワーの獲得やアカウントの訴求力を上げるためには、ハッシュタグ検索への対策が大切です。また、写真のもつ訴求力が非常に大きな影響を持つため、ユーザーの興味をひく画像を掲載することも重要なポイントになります。

以下では、効果的なInstagramアカウント運用のポイントを解説します。

国内・国外向けのハッシュタグで訴求力を高める

ハッシュタグの選定や複数のタグを組み合わせることは重要なポイントとなります。

投稿数の多いハッシュタグには多くの検索利用者がいることが予想できますが、膨大な数の投稿に自社の投稿が埋もれてしまう可能性があります。

そのため、対策として自社独自のオリジナルハッシュタグを併用することが効果的です。オリジナルハッシュタグの認知度向上のためには、利用者による投稿数を増やすことが不可欠です。施設を訪れたユーザーにオリジナルハッシュタグをつけた投稿を促すキャンペーンを実施するなどの取り組みが必要になります。

また、海外からの利用者を取り込むために外国語表記のハッシュタグを併記することも大切です。一つの投稿で、国内外のInstagram利用者に同時にアプローチできるため、積極的に複数のハッシュタグを活用することが重要です。

四季を感じられる投稿や一般ユーザーによる投稿のリポスト

Instagramには、他のユーザーが投稿した内容を自身のアカウントのフォロワーに対して拡散する「リポスト」という機能があります。

自社の施設を訪れたユーザーをハッシュタグ検索等で見つけ、投稿をリポストするといった使い方ができます。

あるいは、Instagram上でキャンペーンを実施して利用者から選りすぐりの写真を応募してもらい、それらをリポストという形で拡散し、宣伝に活用するという方法もあります。

また、外国人観光客向けに、投稿を見てから実際に訪れるまでの期間を考慮して四季を先取りし、前年度に利用者から投稿された写真をリポストするなどの方法も効果的です。

旅インフルエンサーなどのインスタグラマーに施設を起用

Instagram上で人気の出る写真を撮るテクニックやハッシュタグ選び、文面作成に優れているインフルエンサーを起用した、インフルエンサーマーケティングが注目されています。インフルエンサーのもつ大きな影響力を活用し、知名度を上げることが期待できます。

インフルエンサー投稿依頼をするためには、代理店を経由する方法と、フォロワー数の多いアカウント所有者と直接連絡を取る方法があります。費用対効果や手間を検討した上で導入することが大切です。

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Instagram投稿のポイントをおさえて集客効果を最大化

Instagramは、写真や動画などを中心としたコンテンツを投稿する形式のため、国内外を問わず幅広いターゲットに対してアプローチできる特徴を持ちます。

ユーザーに現地を訪れたいと思わせるようなコンテンツ作成はもちろん、適切なハッシュタグ選定や多言語のハッシュタグ、位置情報を付加することも大切です。

そして、各施設での事例を参考にInstagramを活用するとともに、オフラインでも施設のInstagramアカウントを宣伝したり、オリジナルハッシュタグの周知を行うなど、集客アップにつながる取り組みを連携して始めることが重要です。

Googleマップの活用方法 効果を最大化するために知っておきたい4つのポイント

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