「中吊り広告 1時間経たないと見られない」最新調査で判明:オフライン・オンライン広告の行動喚起力を比較

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広告の出稿先には、オンライン・オフラインを問わずさまざまな選択肢があります。その中で、電車内に設置される中吊り広告もさまざまな業界で利用されています。

一方で、「中吊り広告は1時間以上乗車した客にしか見られない」という調査結果が出ており、行動喚起力で比べるとオンライン広告に軍配が上がります。

このように、前時代的な存在として見られがちな中吊り広告などのオフライン広告ですが、オンライン広告にはない特長も持ち合わせており、活用の仕方によっては集客に大きく寄与します。

今回は調査結果をもとにオフライン広告とオンライン広告を比較し、それぞれの使い分け方について解説します。

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中吊り広告が乗客に見られる条件は?

2020年7月15日、マーケティングリサーチを手がけるアスマークは「電車広告に関する調査」の調査結果を発表しました。

調査では、基本的には乗車時間が短いほど乗客は広告を見ていないことが明らかになりました。

一方で、乗車時間が1時間半を超える乗客も広告をそれほど見ておらず、最も広告が見られる乗客の乗車時間は1時間から1時間半という結果になりました。

また、最も広告が見られる電車の混雑率は、肩や身体が触れ合う程度の150%から180%となり、基本的には混雑率が高いほど広告はよく見られることがわかりました。

広告の持つ行動喚起力を徹底比較

行動喚起力とは、広告を見た人が広告について調べたり、商品を購入したり、サービスを利用するまで至らしめる力のことを指します。

オフライン広告とオンライン広告は見られ方も見られる状況も異なりますが、それぞれどの程度の行動喚起力を持ち合わせているのでしょうか。

東京ではテレビCM、大阪ではWeb・アプリ広告が1位

2020年、アスマークにより最も行動喚起力の高い広告についての調査が東京と大阪で実施されました。

その結果、東京ではテレビCMが最も高い行動喚起力を持っており、36.3%の行動喚起率が報告されました。

大阪では文章やバナーなどのWeb・アプリ広告が最も高い行動喚起力を持っており、36.5%の行動喚起率が報告されました。

電車などの交通広告は第5位、オンライン広告の行動喚起力の高さが浮き彫りに

テレビCMとWeb・アプリ広告に次ぐ行動喚起力を持つ広告としてSNS広告が第3位となり、東京で19.0%、大阪で18.0%の行動喚起率が報告されました。

さらにYouTubeなどの動画広告が第4位となり、行動喚起率は東京で15.8%、大阪で19.3%でした。

次いで中吊り広告などの交通広告が第5位となり、行動喚起率は東京で11.5%、大阪で9.5%でした。

調査結果からは、オフライン広告ではテレビCMの行動喚起力が突出しているものの、基本的にはオンライン広告の行動喚起力が比較的高いことがわかります。

同時に、電車内などの中吊り広告を含む交通広告はフリーペーパーや雑誌などの広告(行動喚起力は東京で8.8%、大阪で9.8%)や新聞広告(行動喚起力は東京で7.5%、大阪で10.5%)といった他のオフライン広告よりも高い行動喚起力を持っていることもわかりました。

オンラインとオフライン、広告をどう使い分けるか

オンライン広告とオフライン広告はそれぞれ長所と短所を持ち合わせているため、ターゲットとする客層に応じて適切に使い分ける必要があります。

最後に、オンライン広告とオフライン広告それぞれの特長と適切な使い分け方について解説します。

オンライン広告:行動喚起力の高さが魅力、表示時間の短さを考慮する必要も

オンライン広告がユーザーの視界に入るのは、基本的に数秒程度とされています。

しかし、アメリカの広告企業であるIPG MEDIA LAB, CADREON, Integral Ad Scienceの3社が合同で実施した調査によると、後に広告の内容を思い出す割合を指す「広告想起率」は、たとえ広告の内容が全て画面に表示された場合でも32%に留まります。

このことから、オンライン広告を出稿する際には、短い表示時間でいかにインパクトを与えられるかといった工夫が必要だといえます。

また、オンライン広告の中でも検索結果に連動して表示されるリスティング広告は検索結果の画面に広告を表示できるため、世界中のインターネットユーザーからターゲットを選び的確にアプローチできます。

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オフライン広告:情報量の多さが特長、地域に基づいたターゲティングが重要

オフライン広告は通常、オンライン広告よりもターゲットの視界に入る時間が長いことが特徴です。

中でも中吊り広告は電車に乗っている間は常に視界に入る広告であるため、一度乗客の目に入ると細かい点まで目を通してもらえます。

そのため、ひとつの広告に多くの情報を盛り込めることから、ターゲットに興味を持たせることに繋げられる点が優れています。

中吊り広告の場合、掲載する電車が走る路線の沿線に住んでいる地域住民が主なターゲットとなります。

例えば、東京の山手線で大阪のレストランの広告を掲載しても、広告の効果は薄いことが予想できます。

中吊り広告は、電車が走る路線の沿線に位置する店舗に関する、その路線の利用者をターゲットとした広告に最適です。

オンライン広告とオフライン広告を比較して、事業に合った広告を選ぼう

ここ数年はスマートフォンやインターネットの普及により、中吊り広告をはじめとするオフライン広告よりWebやSNSで見かけるオンライン広告がより身近になっており、調査では行動喚起力の高さも実証されています。

一方で、オフライン広告はオンライン広告に比べてターゲットの視界に入る時間が長いことから、より多くの情報を盛り込めることが特長となっており、その中でも中吊り広告は地域住民をターゲットとした事業に最適です。

このように、オンライン広告とオフライン広告にはそれぞれ異なる特長が存在するため、ターゲットを明確にした上で事業に合った広告形態を選ぶことが大切です。

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