PRとプロモーションの違いは?広告、広報との違い、6つのPRと4つのプロモーションについて解説

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企業で取り扱う商品サービス、さらに企業そのものを多くの顧客に知ってもらうためにはPRやプロモーションが必要不可欠です。

混同されることがあるこの2つですが、実際には大きな違いがあり、この違いについて理解しておかなければ、企業や店舗マーケティングは成功しません。

さらに近年インターネットが発達したことによりスマートフォンが広く普及し、顧客にとって商品サービスの情報が簡単に手に入る時代になりました。企業や店舗はそのような中で顧客に情報を届けなければなりません。

本記事ではPRとプロモーションの役割について解説しながら、それぞれの手法や戦略を紹介します。

PRとは?双方向のコミュニケーションが特徴

PRとはパブリッシングリレーションズ(Public Relations)の略で、取引先や従業員などステークホルダーとの関係を良好に築き、維持する活動を指します。

PRでは主にメディアへのアプローチを通してメディアへ露出することを目標としています。それ以外にも寄付や慈善活動、環境対策などの企業が実施する社会貢献をアピールし顧客からのイメージアップを狙う役割もあります。

6つのマーケティング・パブリック・リレーションズ(MPR)の役割

MPRとはマーケティング・パブリック・リレーションズ(Marketing Public Relations)の略で、目標を達成するために戦略的にPRに取り組むことを指します。

MPRには新製品の発売や成熟製品リポジショニングの支援、製品カテゴリーに対する関心の構築、特定の標的集団への影響、社会問題に直面した製品の弁護、自社製品に好意的に反映するような企業イメージの構築の6つの役割があるといわれています。

アメリカのニューヨーク市で実施された取り組みでは、それまで暴力や犯罪が多く評判が悪かったニューヨークをリポジショニングすることで多くの観光客が訪れるようになりました。

成熟製品リポジショニングの支援が成功した例です。

現代のPR戦略

近年は「認識の時代」といわれ、顧客はストーリーに関心や購買意欲を示す傾向があります。認識の時代では、誰も考えたことのなかった概念を新たに作り出すような理企業理念に、顧客が共感するようなストーリーを打ち出すことが重要です。

認識の時代にPRに成功している代表的な企業がAppleです。

Appleでは「Think Different」というキャンペーンを通して商品を載せずブランドイメージのみを掲載した商品CMを打ち出しています。

さらに前CEOであるスティーブジョブズは「我々は世界に風穴を開けるためにこの会社を作った」という言葉で顧客を惹きつけました。

混同しやすい「広報」「広告」との違い

PRと「広報」、「広告」も混同されがちです。広報は商品イベントの情報をメディアに取り上げてもらったり、政府や行政機関が記者クラブに向けて情報を発信することを指します。

情報を中立的に扱うという観点ではPRと同じですが、双方向型のコミュニケーションをとれるPRに対して広報は一方向性の発信です。

一方で広告は企業が消費者やサービスの利用を促進するために一方向性の情報を発信することを指します。

発信者、受け取り手、二者をつなぐメディアという三者の仲立ちをしながら情報をフェアに扱うPRに対し、広告では商品のメリットなどいい情報のみを発信するのが特徴です。

商業上の目的で有料のメディアを通して発信される点もPRとの違いです。

PRと広告の違い|定義・代理会社の違い・メリットとデメリットを紹介

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プロモーションとは?片方向のコミュニケーションが特徴

プロモーションとは販促のことで、プロモーションマーケティングにおける広告、販促を指します。

PRに比べ、より直接的に販売促進を行うのがプロモーションで、実際に企業はキャンペーンなどを通して顧客に直接アプローチし商品サービスの購入を促します。

アプローチ先は顧客となり、コミュニケーションは企業側から顧客への一方通行であるのが特徴です。

4つのプロモーション手法

プロモーションには主に4つの手段があります。

1つ目は試用手法です。これはサンプルの配布、モニタリングの実施、デモンストレーションの実施などを通して使用機会を提供し販促する方法です。

2つ目はプレミアム手法です。この方法では購入するともれなくプレゼントがもらえたり、抽選でプレゼントがもらえたりという特典を提供し購入へ誘導します。

3つ目はプライス手法です。クーポンの配布や現金の払い戻し、特別価格での販売、お試しサイズや増量サイズでの販売などの価格割引による誘導を指します。

4つ目は制度手法です。販売制度と一体化させたサービスへと誘導する方法で、ポイントの付与や会員制度、メンテナンスサービスや無料配送といったサービス制度がこれにあたります。

現代におけるプロモーションの役割

前述の通り、近年インターネットの普及により顧客はあらゆる情報を入手できるようになった一方で、情報過多を引き起こしています。

この状況を打開するのが戦略的プロモーションです。戦略的プロモーションでは、自社のサービスを最適なタイミングで、最適な方法を用いて対象とするターゲットに向けてダイレクトに販促に取り組みます。

戦略的マーケティングは、下記の手順で実施されます。

  1. 市場情報を収集
  2. 分析
  3. 市場の細分化
  4. ターゲッティング
  5. ポジショニング
  6. 対象商品やエリアなどの選定
  7. 詳細なプロモーションの実行計画
  8. プロモーション手法の選定
  9. 実行、検証

適切な手法を用いて戦略的にプロモーションを実施することは、顧客に適切に情報を伝えるにあたって重要です。

PRとプロモーションの違いの理解がマーケティングを意識した効果的な戦略を生む

マーケティングにおいて、PRは取引先や従業員などステークホルダーとの関係を良好に築き、維持する活動を指します。

そのため、PRでは双方向のコミュニケーションを取ることが重要です。

一方、プロモーションは販促のことを指し、企業から顧客への一方通行的な情報提供が実施されます。

それぞれに違う役割を担っているため、効率的な戦略を生むには両者の違いを理解する必要があります。さらに時代の流れを考慮する必要もあります。

インターネットの普及により多くの情報が顧客に届き情報過多といわれている現代において、情報を選び取ってもらうためには「認識の時代」に適した戦略を立てることが大切です。

マーケティングとは?基礎から徹底解説

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