PRとプロモーションの違いとは?マーケティングとの関係・それぞれ特徴・現代での役割

PRとプロモーションの違いとは?マーケティングとの関係・それぞれ特徴・現代での役割

企業で取り扱う商品やサービス、さらに企業そのものを多くの顧客に知ってもらうためにはPRやプロモーションが必要不可欠です。

混同されることがあるこの2つですが、実際には大きな違いがあり、この違いについて理解しておかなければ、企業や店舗のマーケティングは成功しません。

さらに近年インターネットが発達したことによりスマートフォンが広く普及し、顧客にとって商品やサービスの情報が簡単に手に入る時代になりました。企業や店舗はそのような中で顧客に情報を届けなければなりません。

本記事ではPRとプロモーションの役割や近年の傾向について解説しながら、それぞれの手法や戦略を紹介します。

マーケティングにおける「PRとプロモーション」の役割

PRとプロモーションの違いについて解説する前に、この2つが含まれているマーケティングがどのようなものなのか、どのような分類がなされているのかについて知る必要があります。

最初にマーケティングについて触れながら、近年の顧客の情報入手の傾向や購入意識について紹介します。

集客とマーケティングの違いは?集客力アップの施策やSNSの活用をご紹介

集客とマーケティングはそれぞれに異なる内容を指す言葉です。集客とはなにか、マーケティングとは何かを正確に知ることで効果的な施策につなげることができます。このページでは集客とマーケティングの解説からSNSを使った集客方法まで詳しくご紹介します。集客とは?マーケティングとは?そもそも集客やマーケティングはそれぞれに異なる領域を指し、それぞれに行うべき施策も役割も異なります。それぞれの定義や違いを詳しく解説していきます。集客とは集客とは顧客を集めることを指します。顧客と一口に言っても、初めて利用...

マーケティングミックスとプロモーションミックスとは?

最初に基本的な考え方となるマーケティングミックスについて知っておく必要があります。何を、いくらで、どうやって、どこでの4つに分類したものをマーケティングミックスといいます。

製品開発から販売までの一連の流れを整理したものです。

この中のプロモーションは直接的なものや間接的なものまで幅広く、これを細かく分類する考え方がプロモーションミックスです。

その中に広告や販促、パブリッシングリレーションズ、人的販売などが分類されており、PRも含まれます。

現代の顧客購入意識

近年はSEOやリスティング広告、バナー広告、口コミといった、顧客自ら商品やサービスの情報を入手するスタイルの広告であるプル型広告が浸透してきています。

広告で興味を持った商品やサービスを入手する手段として口コミサイトやSNSが利用されます。プル型広告の広まりにより、企業が不特定多数のユーザーに対して提供するプッシュ型の広告には掲載されない情報を探せる機会が増加しました。

一方で口コミサイトやSNSで商品の情報が多く流れるようになり、顧客は取得する情報の信憑性を自身で判断しなければなりません。インターネットの普及により、顧客自ら多くの商品情報を得られる反面、情報過多により選択肢が増え正しい情報を見失う可能性もあります。

プロモーションとは?

プロモーションとは販促のことで、プロモーションマーケティングにおける広告、販促を指します。

PRに比べ、より直接的に販売促進を行うのがプロモーションで、実際に企業はキャンペーンなどを通して顧客に直接アプローチし商品やサービスの購入を促します。

アプローチ先は顧客となり、コミュニケーションは企業側から顧客への一方通行であるのが特徴です。

4つのプロモーション手法

プロモーションには主に4つの手段があります。

1つ目は試用手法です。これはサンプルの配布、モニタリングの実施、デモンストレーションの実施などを通して使用機会を提供し販促する方法です。

2つ目はプレミアム手法です。この方法では購入するともれなくプレゼントがもらえたり、抽選でプレゼントがもらえたりという特典を提供し購入へ誘導します。

3つ目はプライス手法です。クーポンの配布や現金の払い戻し、特別価格での販売、お試しサイズや増量サイズでの販売などの価格割引による誘導を指します。

4つ目は制度手法です。販売制度と一体化させたサービスへと誘導する方法で、ポイントの付与や会員制度、メンテナンスサービスや無料配送といったサービス制度がこれにあたります。

現代におけるプロモーションの役割

前述の通り、近年インターネットの普及により顧客はあらゆる情報を入手できるようになった一方で、情報過多を引き起こしています。

この状況を打開するのが戦略的プロモーションです。戦略的プロモーションでは、自社のサービスを最適なタイミングで、最適な方法を用いて対象とするターゲットに向けてダイレクトに販促に取り組みます。

戦略的マーケティングは、下記の手順で実施されます。

  1. 市場情報を収集
  2. 分析
  3. 市場の細分化
  4. ターゲッティング
  5. ポジショニング
  6. 対象商品やエリアなどの選定
  7. 詳細なプロモーションの実行計画
  8. プロモーション手法の選定
  9. 実行、検証

適切な手法を用いて戦略的にプロモーションを実施することは、顧客に適切に情報を伝えるにあたって重要です。

PRとは?

一方のPRはパブリッシングリレーションズ(Public Relations)の略で、取引先や従業員などステークホルダーとの関係を良好に築き、維持する活動を指します。

PRでは主にメディアへのアプローチを通してメディアへ露出することを目標としています。それ以外にも寄付や慈善活動、環境対策などの企業が実施する社会貢献をアピールし顧客からのイメージアップを狙う役割もあります。

6つのマーケティング・パブリック・リレーションズ(MPR)の役割

MPRとはマーケティング・パブリック・リレーションズ(Marketing Public Relations)の略で、目標を達成するために戦略的にPRに取り組むことを指します。

MPRには新製品の発売や成熟製品リポジショニングの支援、製品カテゴリーに対する関心の構築、特定の標的集団への影響、社会問題に直面した製品の弁護、自社製品に好意的に反映するような企業イメージの構築の6つの役割があるといわれています。

アメリカのニューヨーク市で実施された取り組みでは、それまで暴力や犯罪が多く評判が悪かったニューヨークをリポジショニングすることで多くの観光客が訪れるようになりました。

成熟製品リポジショニングの支援が成功した例です。

現代のPR戦略

近年は「認識の時代」といわれ、顧客はストーリーに関心や購買意欲を示す傾向があります。認識の時代では、誰も考えたことのなかった概念を新たに作り出すような理企業理念に、顧客が共感するようなストーリーを打ち出すことが重要です。

認識の時代にPRに成功している代表的な企業がAppleです。

Appleでは「Think Different」というキャンペーンを通して商品を載せずブランドイメージのみを掲載した商品CMを打ち出しています。

さらに前CEOであるスティーブジョブズは「我々は世界に風穴を開けるためにこの会社を作った」という言葉で顧客を惹きつけました。

混同しやすい「広報」「広告」との違い

PRと「広報」、「広告」も混同されがちです。広報は商品やイベントの情報をメディアに取り上げてもらったり、政府や行政機関が記者クラブに向けて情報を発信することを指します。

情報を中立的に扱うという観点ではPRと同じですが、双方向型のコミュニケーションをとれるPRに対して広報は一方向性の発信です。

一方で広告は企業が消費者やサービスの利用を促進するために一方向性の情報を発信することを指します。

発信者、受け取り手、二者をつなぐメディアという三者の仲立ちをしながら情報をフェアに扱うPRに対し、広告では商品のメリットなどいい情報のみを発信するのが特徴です。

商業上の目的で有料のメディアを通して発信される点もPRとの違いです。

PRと広告の違い|定義・代理会社の違い・メリットとデメリットを紹介

「PR」と「広告」は混同されやすいキーワードですが、違う意味を持ち、役割が異なります。この2つのキーワードの違いを明確に認識することが、認知獲得に向けた活動につながります。この記事ではこの2つのキーワードの違いやメリット・デメリット、その活動をサポートするPR会社や広告代理店の違いなどについて解説します。PRと広告の違い「PR」と「広告」は、混同しやすく間違えやすいキーワードですが、意味は大きく異なります。インターネットやSNSを利用したマーケティングや情報発信が盛んになり、宣伝方法が多岐...

PRとプロモーションの違いの理解がマーケティングを意識した効果的な戦略を生む

マーケティングにおいて、プロモーションは販促のことで、プロモーションマーケティングにおける広告、販促を指します。

一方のPRは取引先や従業員などステークホルダーとの関係を良好に築き、維持する活動を指します。

企業と顧客が一方通行であるプロモーションに対して、PRは双方向のコミュニケーションを取ることが重要です。

それぞれに違う役割を担っているため、効率的な戦略を生むには両者の違いを理解する必要があります。さらに時代の流れを考慮する必要もあります。

インターネットの普及により多くの情報が顧客に届き情報過多といわれている現代において、情報を選び取ってもらうためには「認識の時代」に適した戦略を立てることが大切です。

マーケティングとは?基礎から徹底解説

マーケティングとは、企業や組織が自身の活動や商品・サービスの価値をターゲットとなる顧客に届けるために行われる一連の活動のことです。マーケティングの役割は広く専門用語も多いため、正しく意味や定義を理解できていない場合があります。この記事ではマーケティングの定義や種類、分析方法集客との違い、各用語の意味など、マーケティングの基礎を解説します。マーケティングの定義マーケティングとは、企業や組織などが行う活動や商品の価値を顧客に届けるための戦略や活動を指します。また届けるだけでなく企業、顧客ともに...

関連するオススメ記事

 

役にたったら
いいね!してください

この記事の筆者

口コミラボ編集部

口コミラボ編集部

口コミラボ編集部ではMEO対策、ローカルSEO対策、販売促進、店舗の口コミデータをもとにしたコンテンツなどを配信しています。