デジタルサイネージとは | 仕組み・メリットとデメリット・業態別の導入事例

デジタルサイネージとは | 仕組み・メリットとデメリット・業態別の導入事例

デジタルサイネージとは、液晶ディスプレイやLEDのモニターを用いた看板で、電子看板や電子広告とも呼ばれます。

アナログの紙広告よりも視認性が高く、その場にいる人に情報を的確に伝えられることなどから注目を集めています。

昨今では、その用途は広告だけでなく、公共施設の案内版や災害発生時の緊急情報の発信などにも広がっています。

本記事では、デジタルサイネージの仕組みや導入する上でのメリット・デメリット、導入事例などを解説していきます。

デジタルサイネージとは

デジタルサイネージとは、液晶ディスプレイやLED表示装置などのデジタル映像機器を使用して情報を発信するシステムの総称です。

屋外や店頭、公共空間、駅や空港などの交通機関などで使用されることが多く、日本語では「電子広告」「電子看板」とも呼ばれています。

映像による電子看板

私たちは現在、生活の中でディスプレイやデジタル表示機器を目にすることが当たり前になってきています。

デジタルサイネージの利用が始まったのは1970年代後半からと言われ、現在では街頭の大型ビジョンや駅や空港、ショッピングモール、エレベーターやホテル、病院などで急速に普及しています。

昨今では屋外の大型画面による広告だけでなく、公共施設での案内板などとしても役立てられ、その使用用途は多岐に渡ります

つまりデジタルサイネージは、屋内外、その大きさ問わず、情報をデジタル画面で発信するメディア全般を指すといえます。

デジタルサイネージの市場規模

デジタルサイネージは、コンテンツを自在に表示できる汎用性の高さや、その時その場所にいる人に的確に情報を提供できる情報伝達性の高さから、新たな広告戦略として近年広がりを見せています。

サイバー・コミュニケーションズがデジタルサイネージ広告市場に関する調査を行ったところ、2019年のデジタルサイネージ広告市場規模は749億円の見通しとなりました。

また、2023年には、2019年比で約1.7倍の1,248億円に拡大すると予測され、今後も市場の成長が見込まれています。

デジタルサイネージの仕組み

デジタルサイネージの仕組みは、2つの視点からそれぞれ2種類の方法に分類することができ、コスト面や必要な機器の数に違いがあります。

以下では、それぞれの特徴やメリットデメリットについて解説します。

ネットワークの利用の有無:スタンドアロン型とネットワーク型

 デジタルサイネージの仕組みは大きく分けて2つに分類されます。動画や静止画などのコンテンツデータを読み込ませて表示する「スタンドアロン型」と、情報ネットワークや無線LANなどを使用してコンテンツを配信する「ネットワーク型」です。

スタンドアロンは直訳すると「孤立」という意味になり、そのネーミングの通りネットワークを必要とせず、低コストでの設置が可能になります。 主にパソコンなどで作成した広告のコンテンツをUSBメモリやSDカードに保存し、それを差し込むことでディスプレイに表示する方法です。

必要な機器が少ないので低コストでの設置ができること、ネットワークに接続していないため情報漏洩の心配がないことなどがメリットとして挙げられます。 ただし、コンテンツの更新には、手間と時間がかかってしまうことがデメリットとして挙げられます。

ネットワーク型はディスプレイを情報ネットワークや無線LANに接続し、サーバーとつなげることで広告を表示しています。インターネットを利用しているため、好きなタイミング、時間帯に表示するコンテンツを簡単に差し替えることが可能です。

遠隔操作によってディスプレイ表示を変えられるので、複数のディスプレイを使用する場合は操作の手間を省くことが可能ですが、コストはスタンドアロン型に比べて高めになります。

顧客とのコミュニケーションの有無:ブロードキャスト型とインタラクティブ型

ユーザーとコミュニケーションが取れるかという視点で細分化すると、単方向的・双方向的な発信方法の2つに分類されます。

単方向的な発信方法としては「ブロードキャスト型」、もう1つはユーザーとコミュニケーションが取れる「インタラクティブ型」です。

ブロードキャスト型はディスプレイの近くにいるユーザーに対して一方的に情報を提供することに長けており、インタラクティブ型ではタッチパネルを通して各ユーザーが求めている情報を発信できます。

ネットワーク型に分類されるブロードキャスト型は、複数の設置場所にある複数のディスプレイで同じ広告を配信できます。ただし、前述したようにブロードキャスト型はユーザーとコミュニケーションが取れないので、ユーザーが求めている情報を即座に表示したり、発信以外の情報提供を行うことはできません。

インタラクティブ型は、昨今最も進化していると言えるデジタルサイネージです。ディスプレイにタッチパネル機能を搭載しているので、ユーザーと双方向的な情報提供が可能となります。ユーザーの反応をその場でキャッチして、ユーザーが今必要としている情報を効率的且つピンポイントに発信できます。   

デジタルサイネージのメリット・デメリット

デジタルサイネージはユーザーと事業者両方にとって利便性が高く、メリットばかりあるようにも思えますが、導入する上では、コストが高いことや故障の可能性があることなど、デメリットも考慮しておく必要があります。

以下では、デジタルサイネージを使用する上でのメリットとデメリットを解説します。

メリット1. コンテンツの変更が容易

デジタルサイネージを使用する上で1つ目のメリットは、ユーザーに合わせた広告が展開できることです。

例えば駅チカのショッピング施設と病院では、広告を見るユーザーが異なります。

そのため場所や時間、ターゲットとなる人に合わせた広告内容を展開することで、より効率的な販促活動が可能となります。

自社の広告だけでなく、他サービスのコンテンツを導入し、その時間の気象情報やメニュー・商品の提示など、ユーザーが求める情報も一緒に提供するなどの工夫をすることで、より広告を見てもらえる確率が高くなります。

メリット2. コンテンツが鮮やか

2つ目は、ディスプレイを通して広告を展開しているため、発色性が良く、ユーザーの目に留まりやすいことです。

そのため紙媒体の広告と比べて視認性が高く、メッセージ性が強くなるというメリットがあります。

また、導入するディスプレイや付属機器によっては、音声案内や音楽を流せるデジタルサイネージも利用できるため、視認性だけでなく聴覚にも訴える広告の発信ができます。

メリット3. 表示コンテンツの形式

3つ目は、情報の特性や、ターゲット層の特性に合わせて、表示コンテンツの形式を変えられることです。

デジタルサイネージでは動く広告だけでなく、従来の紙媒体広告のように静止した広告も表示できます。

また、駅や病院でのマップ表示のようにタッチパネル式でユーザーが操作して情報を表示することもでき、設置場所やユーザーのニーズに最適な形で表示することができます。 

メリット4. 更新の即時性

4つ目は、リアルタイムで広告内容の更新ができることです。

ディスプレイに静止画や動画を流しているデジタルサイネージは紙媒体の広告と異なり、広告を入れ替えたい時に張り替える必要がありません。

張り替えに代わる作業として「データの更新」がありますが、複数の場所にある複数のディスプレイを同時に遠隔で操作するか、もしくはSDカードやUSBメモリを差し替えるだけで済むため、紙媒体よりも管理の負担が少ないといえます。

期間限定キャンペーンや緊急で情報提供したい災害時などにも迅速に対応でき、企業側としても利便性が向上します。

デジタルサイネージのデメリットは?導入や整備の費用

デジタルサイネージの導入には、多くのメリットがある一方でデメリットも存在します。

デメリットの1つ目は、初期費用と維持費がかかることです。

紙媒体と大きく異なる点は、大型のディスプレイを設置するほどコストがかさんでしまう点です。

周辺設備を整えたりディスプレイの購入・レンタル費用が掛かってしまうため、メーカーや機器のスペックの確認が必須となります。 ただし、コストはどんな媒体でも発生するため、短期的な目線ではなく長期的な目線での費用計算が必要です。

もう1つのデメリットとしては、ディスプレイの故障のリスクがあることが挙げられます。一般的に多くの人が目にする場所に設置するため、環境によっては水が掛かってしまったり、体がぶつかって破損してしまう可能性もあります。

安全性や耐久性を考慮して設置場所を決定することが大切ですが、対策を尽くしても、機械である以上故障のリスクはゼロではないため注意が必要となります。

デジタルサイネージの導入事例

デジタルサイネージの導入事例を2件紹介します。

1. 公共施設

1つ目の事例は、図書館や市民ホールなど、不特定多数の人が使用する公共施設での活用です。

例えば市民ホールには、コンサートが開催できる大ホールから、会議や講演会で使用されるスペースなど、様々なブースが混在しています。

毎日使用する用途や利用状況が異なる中で、施設利用者に「いつ利利用できるのか」「どのブースでどのようなイベントが開催されているのか」を映像で分かりやすく伝えるための案内板として利用できます。

2. 小売店

2つ目の事例は、コンビニエンスストアやスーパーなどの小売店での活用です。

ディスカウントストアやスーパーマーケットでは、売り場に掲げるポップの代わりにデジタルサイネージを採用しているところが増えてきています。

「電子ポップ」と呼ばれる手のひらサイズの小型ディスプレイや、大型のディスプレイに商品のセールスポイントを表示するものなど、使用方法は小売店ごとに変化しています。紙媒体のポップよりもユーザーの目につきやすいため、今後も広がりを見せるといえるでしょう。

また、昨今ではデジタルサイネージの応用としてスーパーマーケットや衣料量販店で使用するカートにディスプレイを設置した「デジタルカート」も登場しています。

今後も発展予想されるデジタルサイネージ

デジタルサイネージは、インターネットや液晶ディスプレイ、タッチパネルなど、最新の技術を合わせた新しい広告の形態です。

もちろんコスト面や故障の際の対応など、採用する企業側にとってはリスクや負担もあります。

しかし、デジタルサイネージを用いて、ターゲット層が利用する場所で視認性の高い広告を打ち出していくことは、購買意欲の促進や集客に期待できます

市場の拡大が見込まれている今、デジタルサイネージを使用した企業とユーザーとの新しいコミュニケーションの形はさらに注目を集めるでしょう。

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