フレームワークとは?ビジネスに役立つ13選|使う状況や分析方法を紹介

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「フレームワーク」とは、アイデアや事業を分析し、構造化して考えるときに利用できる「物事の考え方」を指します。

フレームワークに沿って考えることで、ものごとの全体図を把握しつつ、効果的に問題を分析し、改善策を導き出すことが可能になるとされています。

フレームワークの代表的な例には「PDCA」「SWOT分析」「5W1H」があり、これらは多くの企業や意思決定の場で活用されています。

また特定の業界や状況に応じて使われるフレームワークもあり、様々なフレームワークを把握することで多様な状況の課題に対処しやすくなるという効果が期待できます。

本記事では、ビジネス全般のシーンで役立つ基本的なフレームワークのほか、各業種で利用されているフレームワークを紹介します。

ビジネスに役立つ基本のフレームワーク5選

「計画・実行・評価・改善」を意味する「PDCA」は、業種を問わずさまざまなビジネスの場面で利用されるフレームワークです。

この項目では「PDCA」をはじめ「SWOT分析」「5W1H」「3C分析」など、ビジネスのあらゆるシーンで用いられるフレームワークを5つ紹介します。

PDCA

PDCA「Plan(計画)」「Do(実行)」「Check(評価)」「Action(改善)」の頭文字から成るフレームワークです。

PDCAサイクル」とも呼ばれるPDCAは、計画・実行・評価・改善の4ステップを繰り返すことで、さまざまな業務における改善を促します。

もともとPDCAは品質管理の場面で広く利用されてきたフレームワークですが、現在はマーケティングや経営全般などさまざまなビジネスシーンで用いられています。

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SWOT分析

SWOT分析とは「Strength(強み)」「Weakness(弱み)」「Opportunity(機会)」「Threat(驚異)」の頭文字を取ったフレームワークです。

SWOT分析ではこれらの要素を、経済や社会情勢といった「外部環境」や、自社がもつ商品サービスの質やブランド力といった「内部環境」に分類して分析します。

SWOT分析を活用することで経営に関わる社会情勢や競争の激化といった状況を読み解くことができます。

また自社のセールスポイントなどもあぶり出され、経営を進める上でより意思決定を行いやすくなります。

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5W1H

5W1H「When(いつ)」「Where(どこで)」「Who(誰が)」「何を(What)」「なぜ(Why)」「どうやって(How)」の頭文字から成り、英語圏では「Six Ws」とも呼ばれています。

情報を伝えるための文章や記事を作成する場面でしばしば用いられるフレームワークで、ビジネスの場面では社内外でのプレゼンテーションやコミュニケーションの場で活用されています。

5W1Hを盛り込んだ情報伝達を取り入れることで、要点をつかんだ情報が伝わりやすくなるという効果が見込めます。

3C分析

3C分析「Customer(顧客)」「Competitor(競合)」「Company(自社)」の3要素から成り、主にマーケティングの環境を分析する目的で利用される多いフレームワークです。

「Customer(顧客)」では市場と顧客の双方の観点から外部環境を分析し、「Competitor(競合)」の観点では競合各社の状況を、「Company(自社)」では自社の持つ資源や商品サービスの現状を分析します。

SWOT分析と同じく、3C分析を実施することで自社を取り巻く状況や業界の環境を把握することができます。

ロジックツリー

ロジックツリーは、ある事象や問題を成す要素をツリー形式に書き出し、事象の分析や問題の原因特定などに役立てることを指します。

ロジックツリーを用いることで、ある問題を取り巻く全体像を把握しやすくなり、問題の解決方法を探るヒントを得ることが可能です。

ロジックツリーは、営業や経営などあらゆる業種で応用できます。

フレームワーク応用編8選

この項目では、フレームワークを応用したものを8つ紹介します。

ABC分析

ABC分析とは、商品を売上順などの重視する指標で分類し、どの商品を重点的に管理するかの優先順位を決めるフレームワークで「重点分析」ともいいます。

たとえば、売り上げ金額の累計構成比率(売り上げ金額全体に占める割合)の高い順に3つの大きなグループに分類する場合を考えます。

売上金額における構成比率の高い順に、Aグループ、Bグループ、Cグループとすると、Aグループが売り上げがもっとも高いグループとなり、このグループに属する商品は優先的に管理するといった判断ができます。

売上金額の比率以外には、以下のような指標が考えられます。

  • 販売個数
  • 売上利益
  • コスト

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パレート分析

パレート分析とは、マーケティング業界で利用されるフレームワークで、複数の事象や現象を構成要素が大きいものから並べ、優先順位をつけてデータ化する分析方法です。

パレート分析には棒グラフと折れ線グラフを複合した「パレート図」と呼ばれるグラフを使用します。

パレート分析を行うことで、解決の必要性が高い問題を調べたり、課題に優先順位をつけることにつながります。

パレート分析とは|課題を絞り込み・パレート図についても解説

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カスタマージャーニー

カスタマージャーニーとは、自社の商品サービスを利用する典型的なユーザーである「ペルソナ」の動きを時系列にまとめるフレームワークです。

ペルソナがどのようなプロセスで商品の購入に至るのかを書き出し、顧客が辿る購入体験の過程を可視化することで、顧客に対する理解が高まる効果があります。

またカスタマージャーニーには、顧客の商品購入を妨げている理由やマーケティングの改善点についてアイデアを得るといった活用方法もあります。

カスタマージャーニーとは?概要や作り方、メリットを紹介

カスタマージャーニーとは、顧客が自社の商品を購入するまでのプロセスを分析し、可視化させたもののことをいいます。カスタマージャーニーを作ることで顧客の動きが分かるため、顧客が商品やサービスを購入する理由や現在の業務が抱えている問題点が明確になります。今回は、カスタマージャーニーの意味と注目されている理由、活用方法や作成手順について紹介します。目次カスタマージャーニーとは?注目される理由と作るメリットカスタマージャーニーとはカスタマージャーニーが注目されている理由カスタマージャーニーを作るメリ...

AIDMAの法則

AIDMAの法則とは、「Attention(認知)」「Interest(興味)」「Desire(欲求)」「Memory(記憶)」「Action(行動)」の頭文字を取ったフレームワークです。

AIDMAの法則は1920年代にアメリカで提唱された後、マーケティング業界で広く利用されています。

近年、SNSやインターネット広告などが消費者に普及したことなどによりAIDMAの法則のほか、後述の「AISASの法則」「SIPS理論」などがAIDMAの法則に代わるフレームワークとして知られています。

しかしAIDMAの法則はおよそ100年に渡ってさまざまな業種のマーケティングで認知されているフレームワークで、消費者行動を認知するためのもっとも基本的な考え方です。

またビジネスモデルによってはAIDMAの法則を活用することで、消費者の行動を他のフレームワークより効果的に分析できる場合もあります。

AIDMA(アイドマ)とは?AISAS(アイサス)、SIPS(シップス)との違い・実践例を解説

AIDMA(アイドマ)とは、消費者が商品を購入するまでの過程を説明するモデルの1種です。他にもAISASやSIPSといった類似の用語が存在し、マーケティング業界において用いられています。今回はAIDMA、AISAS、SIPSの意味や特徴を解説するとともに、AIDMAに沿った効果的な販促の方法についても解説します。目次AIDMAとは?AIDMA(アイドマ)とはAIDMA以外の有名な購入モデル①AISASAIDMA以外の有名な購入モデル②SIPSAIDMAはなぜ「古い」?SNSの普及による「シ...

AISASの法則

AISASの法則は「Attention(注意)」「Interest(興味)」「Search(検索)」「Action(購入)」「Share(共有や拡散)」を指すフレームワークで、マーケティング業界の中でも特にECサイトなどを含めたインターネット市場における消費行動の分析に用いられます。

AISASの法則では顧客が購入体験を辿り終えるまでに「検索」「共有・拡散」といった要素が含まれていることが特徴で、AISASの法則をうまく用いることにより、SNSやインターネット上での行動も視野に含めた顧客の行動を把握することができます。

AISASモデルとは

大手広告代理店の電通が2004年に発表した「AISAS理論」は、ECサイトなどを含めたインターネット市場全般における購買行動を示すマーケティングモデルとして広く知られています。AISAS(アイサス)は「Attention(注意)」「Interest(興味)」「Search(検索)」「Action(購入)」「Share(共有や拡散)」の頭文字をとったものです。2015年にはAISASのうち、とりわけ「Attention(注意が呼び起こされる)」の部分のプロセスを細分化した「DUAL AISA...

SIPS理論

SIPS理論とは、「Sympathize(共感)」「Identify(確認)」「Participate(参加)」「Share & Spread(共有拡散)」の頭文字をとったフレームワークの一つです。

2011年当時、株式会社電通の社内グループであった「サトナオ・オープン・ラボ」(現:電通モダン・コミュニケーション・ラボ)が提唱した概念で、ソーシャルメディアを利用する消費者の行動に注目した消費者の購入モデルです。

SIPS理論を用いることにより、ソーシャルメディアに関連付けた消費者の購入体験を把握することが可能になります。

SIPSとは?ソーシャルメディア時代の消費者購買行動モデルと事例

SIPSは消費者購買行動のモデルの一つで、特にSNSやインターネットが普及した近年の社会情勢を反映した新しいモデルです。マーケティングではソーシャルメディアの消費者への影響などを考慮する必要もあるため、SIPSへの注目が高まっています。この記事ではSIPSの概要や実例をご紹介します。目次SIPSとはソーシャルメディアに特化した購買心理プロセスSIPSとはSNSを積極的に活用したモデルSIPSとは4つのプロセスSIPSが誕生する前の従来の消費購買モデルAIDMAAISASSIPSを用いたマー...

DECAXの法則

DECAXの法則は「発見(Discovery)」「関係(Engage)」「確認(Check)」「購買(Action)」「経験(experience)」の言葉から成るフレームワークです。

DECAXでは「経験」という視点がフレームワークに組み込まれており、企業や情報の発信者と消費者のあいだにある関係性を重視しているという特徴があります。

マーケティングファネル とは

マーケティングファネルは、見込み客と購入後の顧客の動向を探るマーケティング手法とされています。インターネットの普及によりネットショッピング(EC)の需要が拡大し、 SNSの普及により見込み客とのコミュニケーションが容易になったことなどから、マーケティングファネルの形にも変化が見られます。今回は、時代遅れともいわれるマーケティングファネルの最新動向と活用方法について解説します。マーケティングファネルの概要マーケティングファネルの概要をふまえ、3つのファネルの特徴について解説していきます。マー...

VRIO分析

VRIO分析「Value(経済価値)」「Rarity(希少性)」「Inimitability(模倣困難性)」「Organization(組織)」の要素から成るフレームワークです。

これらの4要素と自社が抱える事業や組織を照らし合わせることにより、自社の経営資源が強みであるか否かを判別することができます。

VRIO分析は主にマーケティング戦略などの分析で場面で用いられており、企業が持つ競争的な優位性の把握や改善に有効です。

STP分析

STP分析とは「Segmentation(分割)」「Targeting(ターゲティング)」「Positioning(位置付け)」の要素から成るフレームワークです。

このうちのセグメンテーションは、一つの顧客グループを類似する需要を持っている者同士に分類することを意味します。

VRIO分析と同様、自社が持つ経営資源の優位性を把握するときやどの市場や業界で価値提供を行うかといったマーケティング業界の分析過程で用いられます。

自社に適した分析方法で効果的なマーケティングを

自社を取り巻く状況や事業が抱える課題を分析する際に「フレームワーク」を活用することで、マーケティング戦略を立てたり経営判断を行ったりする際の参考になります。

フレームワークには「PDCA」や「SWOT分析」などビジネス全般で役立つ手法のほか、特にマーケティング業界で役立つ「AIDMA理論」「SIPS理論」、飲食業界などで活用されている「ABC分析」など様々な方法があります。

どのようなフレームワークが適しているかは自社で扱う商品サービスや業界にも左右されるため、様々なフレームワークを比較し、自社が抱える課題や状況と照らし合わせて最適な手法を選択していくと良いでしょう。

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