TikTokでの集客術とマーケティング成功例|広告3種類も解説

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TikTokは短い動画を共有して楽しめる動画系SNSアプリです。

特に若者の間で流行しているSNSの一つであり、TikTok発のダンス動画がブームになるなど、爆発的に情報が拡散される可能性を秘めています。

本記事では、集客を目的にTikTokの導入を検討している方向けにサービスの特徴や成功事例、集客力を高めるのに有効な活用方法と広告機能を解説します。

TikTokとは

TikTokは中国企業が運営するスマートフォン向け動画投稿プラットフォームで、アプリ内では簡単に動画の作成・投稿ができるSNSです。

日本では2017年8月にサービスを開始し、2019年2月でアクティブユーザーが950万人を突破、2021年現在ではApp Storeでのダウンロード数でトップを維持するほどに人気があります。

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集客ツールとしてのTikTok

動画の作成から投稿までが簡単

TikTokの最大の特徴は、動画の作成、加工、投稿、閲覧が1つのアプリで完結することです。

倍速やスロー撮影、フィルターと呼ばれる特殊効果による加工などが、専門知識・技術を必要とせずに実施でき、その手軽さが中高生からの人気を獲得した要因と考えられます。

また、TwitterInstagramは自分がフォローしたユーザーの投稿が表示されるので、自分の興味がある情報を取得しにいかなくてはいけません。

対してTikTokは、アプリの使用を開始するだけでさまざまなユーザーの投稿が表示され、興味がなければフリックで即飛ばせます。

他にもレコメンド機能で自分の好みの動画が表示されるように設定できるなど、動画の共有に特化した機能が充実しています。

ユーザー年齢層は若い男女

2019年9月に発表された「平成30年度情報通信メディアの利用時間と情報行動に関する調査報告書概要」によれば、10代の39%がTikTokを利用しています。

▲[TikTok利用率]:平成30年度 情報通信メディアの利用時間と情報行動に関する調査を基に口コミラボ作成

全年代が10.3%とまだまだ伸びしろがあるのに対し、10代では既にコンテンツ成長期に入り、SNSのFacebookや同じ動画系ツールのニコニコ動画の利用率を超えています。

TikTokでは短いダンス動画やリップシンク動画を投稿しますが、個人が特定できる顔見せ動画が多いのが現状です。

匿名性が好まれる日本において非常に特異な傾向で、かわいい女性投稿者を見るために利用する男性もいるようです。

また、若い世代をメインターゲットにした商品サービスには、TikTokを活用した宣伝広告が有効です。

Instagramから人気が出たハッシュタグ機能がTikTokにも備わっており、拡散されやすいハッシュタグを作ることでブームを作りやすいといえます。

拡散速度の高さ

TikTokには大きなブームを引き起こせるほど拡散速度が高いです。

かわいいダンスや面白いダンスが瞬く間に拡散され、それを真似た動向が次々に投稿されて、中高生を中心に大きなブームとなりました。

TikTokが若者の間で急激に浸透した背景にはTikTok発のダンス動画のブームなどがあったのでしょう。

また、TikTokの動画に対するリアクションは、フォロー・いいね・コメント・シェアの4つがあり、気に入った動画をほかのユーザーにすぐに共有できます。

TikTok内だけでなく、TwitterやFacebookなどのほかのSNSにも簡単に共有でき、拡散速度や拡散量が多いのが特徴です。

ほかのSNSのアプリやパソコン上で動画を見たユーザーが、新たにTikTokに登録する可能性を期待できます。

ただしこの拡散は、良い意味でだけでなく、いわゆる「炎上」と呼ばれるマイナスな意味で拡散されるケースもあります。

炎上したコンテンツは多くのユーザーの目に留まりますが、与える印象は悪くなるかもしれません。

TikTok集客の成功事例:コカ・コーラ

TikTokハッシュタグ機能をうまく活用した販売促進事例が、日本コカ・コーラが開催した「#リボンでありがとうチャレンジ」キャンペーンです。

日本コカ・コーラでは2016年から、ペッドボトルのラベルを引っ張るとリボンができる商品を発売しており、2018年にさらなる販売促進を狙って上記のキャンペーンを実施しました。

「#リボンでありがとうチャレンジ」のハッシュタグと、楽曲「リボンでありがとう」を使用するという2つの条件をクリアして投稿すれば、誰でもキャンペーンに参加でき、抽選でQUOカードが当たるという内容です。

特典がついた企画はユーザーに受け入れられやすいほか、「~チェレンジ」という次の投稿を促すような動画投稿が海外を中心にYouTubeやSNSで流行しており、多くの人が投稿する結果となりました。

結果、コカ・コーラのペットボトルで実際にリボンを作っている動画がTikTok投稿されて拡散し、キャンペーンの認知度が高まったことでコカ・コーラの購入者も増加しました。

TikTokを利用したマーケティングの基本

この成功事例を踏まえ、TikTokを利用したマーケティングの基本について紹介します。

TikTokは無料で始められるツールですが、広告を掲載するには費用が必要で、広告代理店を利用する企業が多いようです。

ビジネスアカウントに切り替える

TikTokには集客に役立つ機能が無料で使えるようになる「ビジネスアカウント」があります。

ビジネスアカウントに切り替えることで、投稿動画に対するユーザーの反応やインサイト分析が利用でき、ここで得たデータをもとに効果的なTikTok運用が可能になります。

また、プロフィール情報に公式Webサイトや連絡先情報など、ビジネスに関する情報を追加できます。

アカウントの基本情報を充実させることは信頼性を維持するために重要なポイントです。

インフルエンサーの起用

インフルエンサーとは、SNSなどにおいて発信や言動が他者に大きな影響を与える人物をいいます。

TikTokにもこのインフルエンサーにあたる「ティックトッカー」が存在し、多くのフォロワーを有しています。

ティックトッカーを起用すれば、自社のアカウントでフォロワーを増やす過程を省略しても、多くのユーザーへ広告を届けられます。

芸能人やインフルエンサー、話題のティックトッカーを起用するには高いコストがかかりますが、より高い拡散性と収益が期待できます。

注意点

TikTok活用の目的は集客ですので、多くのフォロワーを獲得できるようたくさん投稿することが大切です。

流行のハッシュタグを利用して閲覧数を伸ばし、フォロワーを伸ばしていくとよいでしょう。

また、TikTok内だけでの発信にせず、TwitterInstagramでも告知をするとより効果的です。

TikTokユーザーではない見込みユーザーへアプローチできます。

ただし、ほかのSNSで「#チャレンジ」以外のハッシュタグをつけてTikTok投稿を促す行為は禁止されていますので、注意が必要です。

TikTokは10代の利用が多いためか、関連性のないコメントが多い傾向にあります。

そのような若年層の行動心理も踏まえた投稿が望ましいでしょう。

TikTok広告で集客力をさらに強化

TikTokには3種類の広告機能があり、それぞれ広告が表示される場所や表示秒数などが異なります。

ここでは3種類の広告機能の違いや得られる効果、費用を解説します。

1.起動型広告

起動型広告は、TikTokアプリを起動した時に表示される広告です。

多くのユーザーが目にし、全画面に大きく表示されるため印象に残りやすい形態です。

静止画か3~5秒のGIF画像を表示でき、魅力的な広告をうつことで多くのユーザーに拡散してもらえます。

ただし、1日1枠の限定メニューで申込みは先着順、広告コストが600万円程度と高額です。

2.インフィード広告

インフィード広告は、おすすめページに表示される広告です。

9~15秒の動画で、「広告」の表示がありますが、通常の投稿と同じように感じられる点が特徴です。

いいねやコメントなど、通常の投稿と同じくリアクションできます。

インフィード広告はさらに細分化され、ブランディングとアクセスのどちらを促進するか、期間とインプレッションのどちらを保証するかで3つのタイプにわけられます。

約50万円から700万以上までコストが幅広く、予算とすり合わせられます。

3.#チャレンジ(タイアップ)広告

先ほど日本コカ・コーラの成功事例で取り上げた手法です。

ブームを生み出すことで多くのユーザーの投稿が期待できます。

また、ハッシュタグ機能で決まったワードが拡散されるので、狙ったキーワードを世間に浸透させられるメリットもあります。

こちらも1日1枠限定で、期間は5日間です。表示方法は、起動型広告かインフィード広告のどちらか、もしくは両方の広告表示方法を採用します。

製作費や企画費などもパッケージに含まれるため、1,000万円以上と高額になることが多いです。

TikTokを活用して若年層向けマーケティング

気軽に投稿ができ、高い拡散性からブームを引き起こすTikTokは、今後ますますユーザーが増加すると考えられます。

若年層にヒットする魅力的な広告により、集客だけでなくブランディングにも有効活用できるでしょう。

比較的新しいSNSツールのため、参考にできる広告事例が少なく取り掛かりにくい経営者・広告担当者もいるかもしれません。

しかし、ユーザーの増加に伴い、市場開拓を考え参画する同業他社も増えることが想定されるので、競合が少ない今TikTokでの集客を開始すれば、ユーザーの囲い込みにもなります。

TikTokでのブームや好まれる動画を分析し、若い世代に受け入れられるマーケティング戦略が今後ますます重要となるでしょう。

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    口コミラボ編集部

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