劇団の賢い集客方法とは?「マーケティング」「創客」「SNS」が3つのキーワード!

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小劇団では、制作から広報、宣伝までを自らやらなければなりません。近年の演劇市場の縮小も相まって、劇団の集客は難しくなっています。

しかし、チケットが売れなければ赤字になってしまうため、売上とシビアに向き合う必要があります。俳優の古田新太氏も、CINRA.NETのインタビューで「どんなに小さい劇団でもまずは動員しなければいけない」と語っています。

劇団の集客では、市場の傾向、需要と供給のバランスを理解することで、効率よく動員につなげられます。

この記事では、劇団がどのように集客をしていけばいいかについて解説します。

劇団の集客におけるステップ

効率の良い集客を実現するために、全体の流れを把握することが大切です。

以下では、劇団をどのように企画していけばいいか、そして集客をどのように進めるべきかについて解説します。

集客の前にすること

まず、演じる戯曲や役者、演出を選びます。このときに、プロデューサー、劇作家、演出家の間で、おもしろい作品を創るためのビジョンを持っている必要があります。作品がおもしろくなければ、次回の公演も観たいと思ってもらえません。

次に、予算を組み、公演スケジュールを立てながら劇場をおさえましょう。最初から多くの人数を集めることはなかなか難しいものです。そのため、最初は少ない予算で公演を行い、ある程度慣れてきた段階で予算を増やしていくのが望ましいでしょう。

また、プロデューサーは、上演後に告知や宣伝など、次の作品のプロモーションをするため次の作品の見通しを立てておく必要があります。

集客を行う前にはこうしたことを検討しておくとよいでしょう。

集客のためにすること

集客では、どのような方法が、どのようなターゲットに対して有効かを考えることが大切です。アプローチすべき見込み客をイメージできていないと、訴求力のあるプロモーションはできません。

まずは、劇団を知ってくれている人への告知、演劇に興味を持つ見込み客への広報を行うことが効果的です。告知ではウェブサイトやSNS、DMなどを利用したり、演劇媒体を活用するとよいでしょう。

その他に、雑誌やウェブサイトに広告を打ち出すことも効果的です。さまざまな場で露出を増やせば、見込み客を獲得できる可能性が高まります。

その後は、劇場へ足を運んでくれる観客との触れ合いを通して、ファンの獲得に努めましょう。

ファンの獲得は、口コミの増加につながり、顧客を媒介して新たな集客が見込めます。また、終演後には来場してくれた観客へのファンサービスに力を入れるべきです。ロビーでのあいさつやカーテンコール時の写真撮影などで、根強いファンの獲得を目指しましょう。

最後に、有名な俳優に出演してもらったり、チラシの推薦文を書いてもらったりすることも効果的です。劇団を知らない人でも、その俳優を知っていれば興味を持ってもらえる可能性が高まり、集客につながります。

データでみる演劇市場

集客を考えるうえでマーケットやデータの分析は必要不可欠です。

以下では、演劇市場のデータや近年の衰退の原因を解説します。

顧客層の年齢・性別

日本芸術文化振興会が演劇鑑賞者を対象にしたアンケート調査によれば、主要な観客層の年代は20代から50代と幅広い結果が出ています。うち半数ほどを女性が占めており、男性は3割、無回答が2割となっています。

平均観劇数は1回から3回ほどで、約4割の人が初めての鑑賞と回答しました。内訳は、会社員が24%、主婦が10%、学生が9%です。

来場した理由としてもっとも多かったのは、「好きな劇団の公演だから」が25%、次いで「出演者が好きだから」が18%です。

公演回数・団体数

文化庁発表のデータによれば、日本劇団協議会に加盟する団体数がピークを迎えたのは2004年度です。当時は、88の劇団が加盟していましたが、7年後の2011年度には65まで減少しています

2004年度の公演数は3,561回で、1999年度から2011年度の13年間でもっとも多い結果となっています。年を追うごとに、団体数、公演回数ともに大きく減少しており、演劇市場は縮小傾向にあります。

演劇市場が衰退している原因

演劇市場の衰退の背景には、インターネットの発達が深く関係しています。

動画コンテンツが台頭し、パソコンやスマートフォンを利用して、どこでも気軽に映像作品を楽しめるようになったため、生の演劇に足を運ぶ観客が減少したことが理由として考えられます。

また、インターネットを集客のために活用できている劇団が少ないことも課題です。日本芸術文化振興会の調査では、演劇鑑賞者のうち、51%がチラシやポスターから情報を得ており、インターネットで知った顧客はわずか16%でした。

チケットの入手方法も、インターネット販売より関係者からの入手や電話購入が主流であり、オンラインの活用が必要とされています。

集客におけるカギ3選

マーケティングやSNSを集客に活かせれば、より効率的な集客につながります。

以下では、劇団の集客でカギとなるポイントを解説します。

マーケターの視点を持つ

見込み客を獲得するには、需要と供給のバランスや市場の現況を見極めたうえでの戦略が重要です。これは、企業も劇団も同様です。

作品にこだわるだけでなく、観客数やチケットの販売にも気を配る「マーケターの視点」が必要です。それは、「劇団がつくりたいもの」よりも「観客が欲しがっているもの」を意識すると良いでしょう。動員を増やすためには、観客から求められるコンテンツを提供できなければなりません。

また、マーケティングを勉強したり、専門家の知識を参考にしたりすることも効果的な方法です。マーケティング商品サービスをどのように売るのかを学ぶことができるため、マーケティングの基本を知ることで集客の役に立つ知識を身につけることができます。

しかし、マーケティングはあくまでも知識であるため、学んだことを実践し、改善を繰り返すことでうまくいくパターンを見つけることが重要です。

公演以外のマメな努力で、濃いファンを獲得する

ファンを獲得する機会は公演だけではありません。演劇ワークショップなどのイベントを開催したり、メルマガやDMをこまめに配信することで、公演以外のタイミングでもファンとのつながりを増やしましょう。

特に、「この人(劇団)の舞台は面白い」と発信してくれるファンは貴重な存在です。人となりや劇団そのものを好きになってもらえれば、作品を知らなくても興味を持ってもらうことができるでしょう。

SNSで積極的に発信する

SNSの活用も集客をしていくためには重要です。SNSで情報を発信することによりユーザーに目に触れる機会が増え、劇団や公演について知るきっかけとなります。

特に若い世代はインターネットの検索よりもSNSを使って情報収集している人も多いので、うまく活用することで多くの人にアプローチできるメリットがあります。

SNSでは、定期的に公演や劇団の情報について積極的に発信することが効果的です。

しかし、公演の情報ばかり流してしまうと営業目的であるとユーザーが感じてしまうため投稿に興味を持たなくなってしまう可能性があります。集客をしていくためには情報だけでなく、劇団としてどのような想いで公演をやっているか、という情熱を伝えることも重要です。

たとえば、プロフィールやタイムライン上で熱意を伝えていき、ユーザーの興味を呼び起こしていくとよいでしょう。

劇団の集客には「マーケティング」「濃いファンの獲得」「SNS発信」が重要

劇団の集客では、ターゲットを意識した施策への取り組みが必要です。既に劇団を知ってくれている人、まだ知らない見込み客、来場してくれた観客など、さまざまな層を取り込めるように努めましょう。

また、インターネットを活用した集客は、多くの劇団にとっての課題です。ウェブサイトやSNSを通じて、情報の発信やチケットの販売ができるようになれば、新規顧客や根強いファンの獲得にも役立ちます。

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    口コミラボ編集部

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