日帰り温泉施設の集客に必要なことは?解決策や宣伝のコツを紹介

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高度経済成長期に発展した温泉施設は、バブル崩壊以降は観光客が減少傾向です。しかし近年いくつかの温泉が独自の集客対策を行って客足を増やしています。

今回は、その中でも草津温泉の事例を中心に、観光客が減少した厳しい状況から脱却できた理由や具体的な集客対策について紹介します。

温泉施設の集客成功例

観光・旅行業界の専門紙「観光経済新聞」が選ぶ「にっぽんの温泉100選」で15年連続1位に輝くほど草津温泉は人気です。しかし、少し前まではバブル崩壊以降観光客が減り続け、空き地が広がっていました。

草津温泉がどのようにしてここまでの成功を収めたのか解説します。

草津温泉は厳しい状況におかれていた

高度経済成長の時代、各地に温泉施設が作られましたが、バブル崩壊以降、観光客は減り続け湯畑の周りにあった大型ホテルは次々と廃業に追い込まれ、多くの建物が取り壊された結果、空き地が増えていきました。

そのずさんな光景を見た草津町長は、湯畑再生を決断しました。町長は100年後も残る景色を目指し、改革を進めました。

まず源泉の通り道である湯樋(ゆどい)を腐りにくい木材に新調し、また湯畑の景観を壊していた空き地に多くの資金を投入しました。こうして日帰り温泉の建設が進められました。

集客するうえでさまざまなイベントを起用

さらに草津温泉は、新しい客を呼ぶためにさまざまなイベントを起用しました。草津温泉の名物湯もみはもともと女性が行ってきましたが、地元でJリーガーを目指すザスパ草津の若手選手を起用することで、若い女性客を増やしました。

また、草津にある足湯カフェ「湯畑草菴」は、足湯につかりながら甘いものを食べられることで人気のスポットです。もともと女性客が多かったのですが、カップルやグループにも楽しんでもらえるように、週に一度、広々とした露天風呂を混浴温泉として営業しています。

夜には、照明デザイナーの面出薫氏による設計のもと湯畑と湯の川のライトアップを行い、宿泊客の安定した確保を目指しました。

観光客増加へ

草津温泉の観光客数は、2010年には265万人にまで落ち込みましたが、こうした取り組みによって2015年には300万人を突破しました。

草津温泉は気軽に浴衣姿で歩ける温泉街を作り上げ、ここでしか見られない景色SNSを意識した演出により、多くの観光客を獲得することに成功しました。

これらの対策で草津温泉は他の温泉との差別化に成功し、ターゲットを絞ったイベントやカフェなどでさらに集客を成功させ、経営の厳しい時代から脱却しました。

差別化を図るには

つぎに、実際に草津温泉が行ったように、温泉施設が他の温泉施設との差別化を図る場合にはどのような方法を用いればよいのか解説していきます。

テーマを決める

集客をする場合には、温泉のテーマを明確に決めターゲット層を絞ると良いでしょう。温泉といってもスーパー銭湯、リゾートスパ、岩盤浴、サウナなど形態はさまざまです。

家族向けであれば子どもが楽しめるような浴槽、カップル向けならば混浴ができる浴槽、若い女性向けであればSNS映えやおしゃれな内装、岩盤浴、シニア向けならば効能を重視など、ターゲット層にあったサービスを提供することが有効です。

それにより顧客の満足度が高まり、よい口コミが広がることで、さらなる集客が見込めます。

定期イベントを行う

リピーターを生み出すためには、定期的にイベントを行うことが効果的です。

新潟市にある「花の湯館」という温泉では、毎週日曜日にアヒルのおもちゃをお風呂一面に浮かせる「アヒル風呂」という恒例イベントがあります。

そのほかにもおもちゃの小判を浮かせた「小判風呂」、海の生物のおもちゃを浮かべた「水族館風呂」、さらに母の日には、子どもたちからお母さんへのメッセージを書いた入浴木を浮かべた「お母さんありがとう風呂」などさまざまなイベント行っています。

このように他の温泉にはないようなイベントを定期的に行うことで話題性を生み、集客力が上がります。

風呂以外にも工夫を施す

風呂の中だけではなく、風呂以外にも工夫を施すことができます。

埼玉県上尾市にある「極楽湯」では、エントランスに買い物ができるスペースを用意しており、加工食品や菓子類、八百屋並みの青果を取り扱っています。「メイクを落とした後は外出したくない」という主婦心理に応え、館内で買い物を済ませられるようにと始めた取り組みです。

直営のレストランは、地元住民には居酒屋代わりに利用され好評です。

草津温泉の湯もみのように代表的なものがなくても、極楽湯のように風呂以外の部分に工夫を施すことで売上を上げることができます。

効果的な宣伝とは

集客をするには宣伝方法にも力を入れる必要があります。具体的にはホームページやSNSの活用です。

ホームページでは情報を網羅する

初めて訪れる利用者の多くがホームページで温泉施設の情報を確認するため、ホームページは施設の情報を網羅している必要があります。

利用者が特に知りたいのは料金やアクセス方法なので、

  • 料金
  • レンタル料金
  • アクセス方法
  • 効能

など細かく記載すると、安心して利用してもらえます。他にもイベント情報やキャンペーン情報、レストラン、カフェ、駐車場の有無について掲載するのも効果的です。

利用者による口コミや温泉や施設の写真などを掲載することで、利用者はより容易に施設の情報を得ることができるので、集客アップも望めます。

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SNSの利用

ネット社会の現代では多くの人がSNSアカウントを持っており、旅行に行く際にもSNSを参考にして情報を集めることがあります。そのためSNSでの宣伝に力を入れることで、より簡単に多くの人に見てもらうことができます。

具体的には、InstagramにSNS映えした写真を投稿したり、ストーリーズ広告を打つことで特に若い女性に向けて発信できます。

しかしSNSには情報があふれているので、利用者の興味が移るのもあっという間です。したがって、SNSを利用する際には頻繁に情報を更新する必要があります。

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多言語サイトで訪日外国人の集客も可能に

インバウンド市場が拡大する日本で、訪日外国人の集客を行うことも売上アップにつながります。特に、公式サイトを多言語対応にすることで訪日外国人の目にも留まりやすくなります。

近年訪日外国人には、商品サービスそのものではなく、それを通じて得られる体験に価値を見出しているコト消費が人気を集めている傾向があります。そのため、マーケティングの際にはその点を意識するとよいでしょう。

他の温泉施設との差別化により集客率を高める

温泉施設が集客を行う場合、他の温泉施設との差別化を図り、ターゲット層を絞ることが特に効果的です。

草津温泉では伝統的な湯畑、湯もみ、独自の夜の景色、花の湯館では個性的なイベント、極楽館では買い物スペースの設置など、各温泉施設がアイデアを生かして独自の対策をし、集客に成功しています。

さらにホームページで利用者の欲しい情報を網羅的に記載し、SNSを活用した宣伝も良いでしょう。

また訪日外国人向けに多言語対応の実施も、集客方法の一つです。

温泉としての強みがある場合はそれを活かし、ない場合はアイデアを活かすことで集客が見込めます。

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